第2章うつ病と生きていく

うつ病と生きていくー序章

ここからは、「うつ病との戦い」から「うつ病と生きていく」という新しい章としてスタートしていこうと思う。自分は6年間うつ病と戦いつづけたが、結局良くなる事はなかった。今になって思うと、うつ病と戦ったことがここまで長引いてしまった一番の原因であると思う。また、精神科医にうつ病を治すためのノウハウやスキルが足りなかったからだとも思う。精神科医はうつ病になった事が無いので、患者が本当に何をすべきかのアドバイスは出来ないのだろう。

自分がうつ病と向き合おうと真剣に考えるようになったのは、3回目の休職中であった。3回目の休職の時に、自分が通っていた精神科医が縮小して、担当医も変わった。新しい担当医はあまり相談出来るような感じがしなかったため、他に良いメンタルクリニックは無いか探していた。ネットでいろいろと探していると、うつ病に関する情報が多いことに気付いた。同じような経験をしている人もいて、正直ちょっとほっとした。

ネット調べていくうちに治った人たちが何をしていたかを知るようになった。抗うつ薬に種類があることも知った。また、抗うつ薬だけでは治らない事も分かった。自分が今まで6年間も苦しめられてきたうつ病の克服方法がネットを調べれば、調べるほど出てきた。一番効果的だったのは、認知行動療法だと思う。この言葉自体は、最初にうつ病になった時に購入した雑誌にも書いてあった。しかし当時は目に留まることは無かった。何故だか分からないが、うつ病は「こころの風邪」だと思い、薬を飲めば治ると信じていた。自分が通っていたメンタルクリニックでもそのような言葉は出てこなかった。

うつ病を克服出来たもう一つの大きな要因は、セカンドオピニオンだと思う。5年間通い続けた精神科医だけではなく、他にメンタルクリニックに意見を聞くのも大事だと思った。自分はたまたま担当医が変わったのをきっかけに別のクリニックに行ったが、経験豊富でアドバイスが出来る先生に出会ったことが大きい。自分がちょうど、認知行動療法や抗うつ薬の種類があることを勉強していたこともあり、いろいろと質問をした。その先生からは、的確な回答が返ってきたので、自分の中での先生への信頼感は上がった。

ネット上では様々な情報が氾濫しているため、自分にあった治療方法を見つけるのが大変だと思う。薬に頼った克服方法を紹介しているサイトを私はあまり信用しなかった。また、教材(うつ病の克服方法)を売りつけようとしているサイトも同様である。本当に役に立つ情報だと思えなかった。

現在は、抗うつ薬も服用せずに通常の生活が出来るようになった。その方法と役に立つサイトへのリンクを紹介していこうと思う。

(2014年2月現在)

 


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