第2章(18)うつの症状と対応する漢方薬

(18)うつの症状と対応する漢方薬

抗うつ薬が怖くなり、漢方であればと思って調べた結果です。自然のものだから、健康に悪いことは無いと思いますが、とにかく難しいという印象です。しかし、メリットとしては、自分に合った漢方を見つければ、離脱症状を経験しなくても良い事だと思います。また、年齢に関係無く、適用できるというのも良いところだと思っています。

自分は、最初に通っていたメンタルクリニックで処方されたのが、柴胡加龍骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)でした。現在は、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)を飲んでいます。

以下がそれぞれの症状に合った漢方薬の一覧です。

眩暈・立ちくらみ

不定愁訴・不安・抑うつ傾向: 女神散(にょしんさん)

低血圧:苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)、半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

動悸

不安・抑うつ傾向・不眠:柴胡加龍骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう), 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

めまい・低血圧傾向:苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

頭痛・頭重

冷え:呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

めまい・立ちくらみ・低血圧傾向:苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)、 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

全身倦怠感

不安・抑うつ傾向・不眠:柴胡加龍骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう),桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

冷え・動悸・不眠・抑うつ傾向:柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

不定愁訴

冷え・月経不順・不安・不眠:加味逍遙散(かみしょうようさん)
(婦人だけでなく男性にも効果あり)


漢方の名前はどうやって決まっているの?

漢方の名前は難しくて覚えることが出来ませんでした。しかし、ちょっとしたルールがあるので、シェアします。それでも覚える事は出来ませんが。

以下法則です。漢方薬の名前にはきちんと由来があります。

■含まれている生薬によるもの

葛根湯、半夏厚朴湯:メインとなる生薬(1つまたは2つ)をつけた名前。

葛根湯=葛根(カッコン)、麻黄(マオウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ)

大棗(タイソウ)、生姜(ショウキョウ)

麻杏甘石湯、苓甘姜味辛夏仁湯:含まれている全ての生薬の頭文字をとった名前。

苓甘姜味辛夏仁湯=半夏(ハンゲ)、杏仁(キョウニン)、五味子(ゴミシ)、細辛(サイシン)、茯苓(ブクリョウ)、乾姜(カンキョウ)、甘草(カンゾウ)

■入っている生薬の数によるもの

五苓散、八味丸、十全大補湯:含まれる生薬の数からつけられた名前。

■薬の効果を表すもの

大建中湯、補中益気湯:「中」とはお腹という意味で「お腹を建て直す薬」、「お腹を補う薬」という意味の名前になっています。

これらの法則以外にも、漢方処方の名前の由来にはいろいろなものがあります。「漢方薬は漢字ばかりでとても覚えられない!」と考えがちですが、由来が分かればすぐに覚えることができます。 

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

 

第2章(1)認知行動療法との出会いー認知行動療法とは

第2章(2)認知行動療法とはー10パターン①と②

第2章(3)認知行動療法とはー10パターン③と④

第2章(4)認知行動療法とはー10パターン⑤と⑥

第2章(5)認知行動療法とはー10パターン⑦と⑧

第2章(6)認知行動療法とはー10パターン⑨と⑩

第2章(7)認知行動療法のまとめ&利用方法

第2章(8)セロトニンとの出会い

第2章(9)セロトニン不足からの脱出

第2章(10)ジョギングでうつ病を克服した-リズム運動

第2章(11)うつ病に効く漢方ー羅布麻茶

第2章(12)セロトニンを食事で増やす

第2章(13)睡眠はうつ病を治すために大事

第2章(14)良い睡眠を取る方法-筋弛緩法

第2章(15)良い睡眠を取る方法-食べ物編

第2章(16)禁煙うつ①-うつ病と禁煙うつ

第2章(17)禁煙うつ②-禁煙すれば、うつ病は良くなる

第2章(18)うつの症状と対応する漢方薬

第2章(17)禁煙うつ②-禁煙すれば、うつ病は良くなる

(17)禁煙うつ②-禁煙すれば、うつ病は良くなる

禁煙に成功すれば、抗うつ剤より効果がある

禁煙に成功した人は、不安やストレスを感じている人が抗うつ剤を服用したのと同じぐらい、精神的な安定を感じることができるー2014年2月13日の英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)で発表されました。

喫煙の効果とは-ニコチンとセロトニン

「『たばこはストレス解消になる』『たばこでリラックスできる』など、喫煙が精神の安定にいいというのは、実際どういうことなのかを調べてみました。結果から言うと、タバコを吸うとニコチンの精神作用で、神経伝達物質であるドーパミン・セロトニン・アセチルコリンなどの放出を誘発します。ドーパミンは喜び・快楽など、ノルアドレナリンは意欲・不安・恐怖・集中など、セロトニンは安らぎ・安心感などの 感情に関わりますが、そのうち、セロトニンは精神を安定させる作用を持ち禁煙鬱と強くかかわっています。

つまり、ニコチンはこのような神経伝達物質を誘発するので、脳は自分でうつ病の原因とされる「セロトニン」を分泌する力を失ってしまうのです。という事は、喫煙はうつ病の原因である可能性もあります。

ニコチン依存から解放されよう!

英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルによると実際、研究で「たばこをやめてニコチン依存から解放されれば、精神状態が改善する」ことが示されたと言います。

喫煙者の心理状態はニコチンのせいで1日中不安定になっているというものでした。たばこから得られる落ち着きや充足感の後はすぐに、気持ちの落ち込みや不安、動揺といった禁断症状に襲われます。今思えば、まさにその通りです。気付けばタバコを探している自分がいるのを思い出します。しかし大抵の喫煙者は、このような症状はストレスやほかの要因によるものだと思うのです。そしてニコチンには安定作用があるために、喫煙者は自分の心を落ち着かせてくれるのは、たばこだと勘違いするのです。

今では、ニコチンに頼らずに精神的に安定した生活を送っています。ジョギングも禁煙してから快調に走れるようになりました。肺がきつくないのです。ジョギングするとセロトニンが増えます。このようにとても良い循環に入れると思います。

 

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第2章(16)禁煙うつ①-うつ病と禁煙うつ

(16)禁煙うつ①-うつ病と禁煙うつ

うつ病の時の禁煙は慎重に!-禁煙うつ

自分は休職しているとき、お金が無くなってしまい、タバコを止めないと家計が厳しい状況になっていました。自分の健康の事を考えると禁煙するのは良い事であると思っていましたので、良いきっかけであると思いました。自分を変えたいという思いもありましたので、思い切って禁煙することに決めたのです。

しかし、禁煙うつというものがあるのを知りませんでした。それまでは喫煙すると、イライラから解放されたり、リラックス出来たりしていたのが、逆に調子が悪くなりました。何故か強烈な不安感、恐怖感、絶望感、焦燥感、集中力の低下、思考力の低下等々に襲われてしまいました。結果、3回目の休職をすることになりました。


禁煙うつとの戦い

今思えば、うつ病でストレス耐性が無くなっているので、うつ病がひどくなったのだと思いました。しかし、休職したことで、禁煙を続けることが出来ました。休職するまで、2か月近く禁煙していたので、今更タバコを吸うのはもったいないという気にもなっていました。その他に続けることが出来た原因はいくつかあると思っています。まず1つ目は、先ほど言ったとおり、会社を休職したことだと思います。会社ではタバコを吸う人が結構いますので、つい目に入ってしまいます。また、タバコを吸う人はにおいがしますので、その刺激があってどうしても考えてしまうのです。しかし、家では誰もタバコを吸っていないので、外的な刺激はありません。

2つ目は、うつ病の状態がよくなってきた事があげられると思います。休職するまでは、かなり精神的に参っていたため、そこから逃げるためにもタバコが吸いたいと思ってしまった部分は大きかったと思います。うつ病の時はストレス耐性が出来ていないので、禁煙というストレスでいっぱい、いっぱいになってしまい、タバコが吸いたくなってしまったのでしょう。しかし、現在は服用している薬も変えて(ちょうどパキシルからサインバルタに変更)、効果が出てきているような気がしていました。

また、メンタルクリニックの先生からは、ニコチンは抗うつ薬の効果を70%にする悪影響があると言われました。つまり非喫煙者に対して、うつ病の喫煙者は抗うつ薬の効き目が70%という事になるということです。今まで、パキシルを最高で40mg服用していましたが、喫煙していなければ、もしかしたら30mgで良かったのではないかと思いました。

更に、喫煙していたことによって、タバコ代はもちろんのこと、このような薬代も増えていたのです。その他にも禁煙する事によって、節約出来る事は多いのではないでしょうか。

 

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第2章(15)良い睡眠を取る方法-食べ物編

(15)良い睡眠を取る方法-食べ物編

睡眠を取るためにいろいろと試したこと-中級編②食べ物

昔から言われているのが、寝る前にミルクを飲むと良いと言われていましたので、何も調べる前は、ホットココアとかを飲んでいました。効果としてはそれなりにあったと思います。なんかココアの匂いでリラックスして眠くなったのでしょうか?

それ以外にも、レタスとか言われていましたが、ちょっと調べると快眠を得るためには、牛乳ならドラム缶半分(100リットル)、レタスなら450個食べないと効果がないそうです。本当に?自分は結構効いていると思っていたのに。。。

【食べ物 Top 10】

海外サイトの「Woman’s Day」の中で、睡眠に効果のある食べ物が紹介されていました。

1.アーモンド - アーモンドには筋肉の緊張を解きほぐし、眠りを誘うマグネシウムが含まれています。セロトニンを増やすのに有効なので、うつ病にはアーモンドですね。

2.カフェインなしのお茶 - カモミールティーのようなハーブティーがベスト。興奮を鎮めるテアニンが含まれている緑茶も良い選択。

3.味噌汁 - 味噌には睡眠ホルモンのメラトニンを分泌させるアミノ酸が含まれています。インスタントのものでもOK!

4.バナナ - バナナにはマグネシウムとカリウムが多く含まれており、ストレスを感じていた筋肉をリラックスさせる効果があります。またトリプトファンも豊富で、心を落ち着かせるホルモンが分泌されるそうです。

5.乳製品 - メラトニンの生成を促すトリプトファンが含まれている乳製品。牛乳、チーズ、ヨーグルトなどを寝る前に摂取すると、快適に眠れるそうです。牛乳は良いと分かり、安心しました。これからは、バナナシェークですね!

6.オートミール - オートミールには、カルシウム、マグネシウム、リン、カリウム、ケイ素などが豊富です。バナナなどのフルーツをトッピングしましょう。

7.ゆでたまご - 熟睡できない場合はタンパク質が不足している、もしくは糖分を取り過ぎている可能性が。ゆでたまごでタンパク質を補えば、スヤスヤ眠れるかも。

8.枝豆 - ほてりをしずめる効果がある枝豆。アーモンド同様、豆類は良いという事が分かります。そのため、自分はミックスナッツを積極的に摂っています。

9.サクランボのジュース - サクランボにはメラトニンの分泌を促す物質が多く含まれているそう。新鮮なサクランボを買ってきて、ミキサーでグラス1杯分のジュースを作って飲むと効果的。

10.シリアル - 複合糖質に富んだシリアルは、血中のトリプトファンを増加させてくれるとのことです。糖分控えめの無添加シリアルをチョイスして、サクランボをトッピング。そこに牛乳をかければパーフェクト。

【コーヒーで快眠を】

夜快眠を得るためには、午後2時から4時までの間に15分間の昼寝をすると良いそうです。更に、昼寝をする前に、コーヒーをとると夜の睡眠効果が高まるそうです。コーヒーは夜に飲むと逆効果です。しかし昼の特に昼寝前に飲むと睡眠効果が高まるとは驚きです。理由は、コーヒーに含まれるカフェインの覚醒効果です。昼寝の前にコーヒーを飲んでから寝ると、起きたときの覚醒効果が高まり、夜の睡眠効果が深くなります。

昼寝の前のコーヒーは、昼寝の後に顔を洗う、昼寝の後に強い日光にあたる、より覚醒効果が高いと言う結果が出ています。1日15分の昼寝の前にコーヒーを飲み、夜寝る前に手のひらを握る筋弛緩法で、快眠を取り戻してください!

昼寝なんて出来ないという人もいると思いますが、私は弁当にしたり、外食してく早く戻ったりして、席で目をつぶる時間を作っています。それでもかなり効果があると感じています。こちらも是非試してください。

 

第2章(1)認知行動療法との出会いー認知行動療法とは

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第2章(14)良い睡眠を取る方法-筋弛緩法

(14)良い睡眠を取る方法-筋弛緩法

睡眠を取るためにいろいろと試したこと-中級編①筋弛緩法

【復職しても睡眠を確保する】

睡眠を意識してから、結構テレビでも睡眠に関する特集をやっていることが多い事に気付きました。多くの人が悩んでいるのでしょう。ここから自分が実践している内容をまとめました。これはほぼテレビで見た内容ですので、番組のHPも見てみてください。

【快眠の極意と眠くなる食べ物、わずか2分の快眠トレ筋弛緩法-マサカメTV】

ちょっと前の夏の特集です。なる前の体操だったり、トレーニングだったりを紹介しています。

夏を乗り切るためにも睡眠は当然大事です。でも暑くて眠らなし、クーラーをつけて寝ると次の日体がダルくて仕方ありません。

そこで紹介されたのは、寝る前の意外なトレーニングでした。なんとそれはハンドボールの動きにも共通するそうです。これを寝る前に2分間やるだけで、眠りやすい体質に改善することができるそうです。

【筋弛緩法でリラックス】

暑くて眠れない時は、寝る前に思い切り手の平を握るとぐっすり眠れるそうです。意外と簡単ではないですか?実はこれを知ってから、筋弛緩法について調べましたが、かなり使えると思いました。自分でも意識すると、知らず知らずに体中に力が入っていることが分かりました。仕事でパソコンを打っている時も何故か肩にちからが入っていたりします。でもこれをどのようにしたら力を抜くことが出来るのか分からない場合があります。

つまり、体や心の緊張は、意識しても取れないことがあるのです。この緊張をとる方法を、弛緩法(しかんほう)と言います。ハンドボールでは、この弛緩法を実践すると緊張が取れてシュートの決定率が高くなるそうです。もっと早く知っていれば、少年サッカーでも使えたのではないかと思います。

理論は簡単で、スポーツ選手が試合の前に緊張するのと同じように不眠症の人は、寝る前に緊張しているのです。確かに自分の事を考えるとそうでした。スポーツ選手が実践している手のひらを握る弛緩法を認知行動療法として取り入れた病院では、不眠症の患者さんの約7割が改善したそうです。これはびっくりですね。

【簡単筋弛緩法】

①息を吸いながら7割~8割の力で5秒手を握ります。

②息を吐きながらパッと手のひらを開き10秒間力を抜きます。

①脚を上げ、つま先を自分の方に向けます。

(寝ながらでも座りながらでもOKです)

②脚全体に7割~8割の力を入れたあと、緩めます。

(このとき、もも、ふくらはぎ、足首にも力を入れます。)

③そのまま5数えたら、一気に力を緩めて10数えます。

この療法は、力をいれることではなく、力を抜くことがポイント。手と足セットで2、3回がベスト。やりすぎは、返って逆効果だそうです。

また、手のひらを握ったり足に力を入れたりすることで、手足の温度が2度程上昇し、手足から熱を放出することで、体内の温度を下げて眠りにつきやすくなります。

この筋弛緩法は、不眠症だけでなく、ストレスの軽減にも役立つそうです。沖縄の学校では、試験前の緊張をほぐすためにこの筋弛緩法を実践しているとのことです。

私は眠れないときに、布団の上で体に力を入れて緩める事をしていています。すると不思議と体がリラックスして、眠れるようになったと思っています。気持ちの問題かもしれませんが、何でも騙されたと思って試してみてください。

 

第2章(1)認知行動療法との出会いー認知行動療法とは

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第2章(13)睡眠はうつ病を治すために大事

(13)睡眠はうつ病を治すために大事

睡眠を取るためにいろいろと試したこと-初級編

【うつ病になると眠れない】

うつ病は、脳の伝達物質(セロトニン等)の異常が主な原因として起きる病気であり、心も体も疲れているのが原因です。

自分もそうでしたが、夜中に大量に汗をかいて起きるのが続きました。いわゆる早朝覚醒です。脳が緊張して起きてしまったのです。若いとき、元気なときは、起きたらまだ早いと思い、目をつぶればすぐにまた寝ることが出来たのですが、うつ病のときは一度起きると寝ることが出来ませんでした。眠れないと結構焦ります。次の日仕事の場合は、寝ないと集中できないとか、日中寝てしまうというような心配が出てきて、余計眠れなくなります。これが悪循環となり、睡眠障害になっていくような気がします。

つまり、心の疲れが取れないとなかなか思うように寝ることが出来ません。眠れないという事で焦る一方で、冷静になれば大したことでは無いのに、どんどん自分を追いつめていきます。

ゆっくりと眠れないと心と体の疲れを取り除く事が出来ません。ですから、うつ病になったら、だらだらとして時間に追われることが無い状態で、ゆっくりすることが大事だと思います。“眠らないと”というプレッシャーが無い状態が良いのです。

【睡眠薬で寝る習慣をつける】

メンタルクリニックに行き、うつ病だと診断されて初めて処方されたのが、ロラメットという睡眠薬でした。それまで眠れなかったので、睡眠薬を処方されて、これで眠れると思うとかなり嬉しかったのを覚えています。睡眠薬と言うと、映画とかで大量に服用して自殺を図るといったマイナスイメージがありました。正直怖かったですが、眠れないのも辛かったので、素直に服用してみました。

すると、最初に飲んだ時はあまりの効き目にびっくりしました。飲んでしばらくすると、ふらつきと眠気に襲われて、階段を上って自分の部屋に行くのも一苦労でした。そのまま朝までぐっすりです。これは凄いと思ったのと同時に、怖いとも思いました。これだけ良く効くという事は、それだけ副作用が凄いのではないとかと思ったからです。しかし、ネットで調べてみるとロラメットは比較的弱い睡眠薬であることが分かり、副作用も少ないと書いてありました。

睡眠薬を飲むと眠れることが分かると、気が楽になりました。うつ病になってしばらく睡眠薬を飲んで寝ていましたが、休職して規則正しい生活が出来るようになると、プレッシャーも無くなり、睡眠薬無しでも眠れるようになりました。

心と体が休まると、病気は治るのだと改めて実感することが出来ました。うつ病や自律神経失調症で、眠れないときは、睡眠薬を服用して睡眠を取るのをおすすめします。睡眠が充分に取れるようになると、冷静にどうすれば良いかを判断できるようになると思います。

【眠れないときは眠らない】

自分は睡眠薬を使用してしっかりと眠ることが出来た結果、かなり冷静になり、睡眠障害を克服する事が出来ました。そのきっかけになったのが、「眠れないときは眠らない」という事です。眠れないと何故か、眠れない事が心配になり、ますます眠れなくなります。しかし、眠くないのであれば、眠る必要が無いのです。いままでは、仕事があると次の日が大変とか考えていましたが、最近は眠れなくても何とかなると思っています。その場合、次の日の日中かなり眠くなったりしますが、寝ないで我慢します。そうすると夜眠くなるのです。

自分は今では、夜10時に寝て、5時とかに起きています。昔は5時では早すぎてヤバいとか思っていましたが、7時間寝ているわけですから問題ありません。気持ちに余裕が出来るので、早起きはかなり良いです。会社も9時半からですが、8時過ぎには出社して、1日の業務を整理して、部下が来るのを待っています。そして、夜はなるべく早く帰ります。規則正しい生活を心掛けると、全ての事が上手く回るようになります。

それでも復職してからは眠れないときもあります。その場合、起きて本を読んだり、音楽を聴いたりしています。決してテレビゲームやスマホのゲームはやりません。交感神経優位になるそうなので、全く眠れなくなります。

また、復職してから毎日眠れるように実施していることがあります。

中級編につづく

 

第2章(1)認知行動療法との出会いー認知行動療法とは

第2章(2)認知行動療法とはー10パターン①と②

第2章(3)認知行動療法とはー10パターン③と④

第2章(4)認知行動療法とはー10パターン⑤と⑥

第2章(5)認知行動療法とはー10パターン⑦と⑧

第2章(6)認知行動療法とはー10パターン⑨と⑩

第2章(7)認知行動療法のまとめ&利用方法

第2章(8)セロトニンとの出会い

第2章(9)セロトニン不足からの脱出

第2章(10)ジョギングでうつ病を克服した-リズム運動

第2章(11)うつ病に効く漢方ー羅布麻茶

第2章(12)セロトニンを食事で増やす

第2章(13)睡眠はうつ病を治すために大事

第2章(14)良い睡眠を取る方法-筋弛緩法

第2章(15)良い睡眠を取る方法-食べ物編

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第2章(17)禁煙うつ②-禁煙すれば、うつ病は良くなる

第2章(18)うつの症状と対応する漢方薬

第2章(12)セロトニンを食事で増やす

(12)セロトニンを食事で増やす

セロトニンを増やすには、「トリプトファン」が重要

普段の生活の中でセロトニンを増やすのに手っ取り早いのは、日常的に行う食事を意識することである。リズミカルな運動という意味では、食べ物を噛む事もそうである。咀嚼(そしゃく)も一定のリズムで行っており、セロトニンが増えるため、運動が苦手な場合は食事を良く噛んで食べるのも良い。

あとは食べるものでセロトニンを増やすことが出来る。自分は、「肉、牛乳・チーズ・ヨーグルト(乳製品)、ナッツ」の3つをかなり意識して食べている。

セロトニンの原料は「トリプトファン」という必須アミノ酸。
セロトニンの原料は、「トリプトファン」という必須アミノ酸であるが、体内では作られないため、食事で摂取するしかない。その「トリプトファン」が脳の中の縫線核(ほうせんかく)に入り、セロトニンは作られる。
「トリプトファン」が多い食材は、赤身の魚、肉類、乳製品である。 自分は肉と刺身が好きなので、肉と赤身の刺身を食べるのが良いと知った時、ちょっと嬉しかった。良く考えてみると、肉を食べると元気になり、パワーが付いたような気がしていたのは、セロトニンのせいなのではないだろうか。

トリプトファンの多い食品

  • オートミール
  • ナッツ類(ごま、アーモンド、落花生、くるみ、カシューナッツ)
  • あずき
  • 大豆製品(きな粉、凍り豆腐、納豆)
  • 魚類に多い(とくに、しらす干し、たらこ、のり、わかめ、かつお、まぐろ)
  • 肉類に多い(とくにレバー)
  • 乳製品(牛乳、チーズ)

しかし、「トリプトファン」だけでは、「セロトニン」にはならない。もう一つ必要なのが「ビタミンB6」である。 つまり、「トリプトファン」を摂ると同時に「ビタミンB6」を摂取する事を意識する必要がある。ほう線核で「ビタミンB6」と、「トリプトファン」が合成され、初めてセロトニンになる。

魚や肉には「ビタミンB6」は含まれているので、普通に食べれば良い。それ以外には、香辛料とかに含まれている。

トリプトファンとビタミンB6を含む食材

   トリプトファン ビタミンB6
 カツオ(80g)  約246mg  約0.61mg
 マグロの赤身(80g)  約256mg  約0.51mg
 ハマチ(80g)  約200mg  約0.34mg
 牛肉の赤身(80g)  約208mg  約0.43mg
 豚肉の脂身なし(80g)  約200mg  約0.38mg
 牛レバー(50g)  約145mg  約0.89mg
 豚レバー(50g)  約145mg  約0.29mg
 鶏レバー(50g)  約135mg  約0.33mg
 チーズ(2個・50g)  約145mg  –
 ヨーグルト(200g)  約86mg  –
 牛乳(200cc)  約76mg  –
 卵(1個)  約86mg  –
 木綿豆腐(150g)  約150mg  –
 ニンニク(1片)  –  約0.15mg
 トウガラシ(1本)  –  約0.04mg
 ショウガ(10g)  約0.013mg
 バナナ(1本)  –  約0.38mg



私はナッツが手頃で続けやすいと思う

私は置いておくだけで、簡単に食べる事が出来る「ナッツ」をコストコで買って食べている。別にコストコでなくても良いのであるが、コストコのミックスナッツは量が多くて、安いので好きである。探していたら、アマゾンでも買う事が出来るようなので、一応紹介する。

更に、「トリプトファン」は睡眠ホルモンである『メラトニン』の材料にもなる。
メラトニンがしっかりと分泌される様になることにより、眠りの質が上がり、不眠気味の人は不眠の解消も期待出来る。海外では、トリプトファンを睡眠効果のあるサプリメントとして販売されている。

「トリプトファン」をサプリメントで取るのも良いが、あまり長期にわたって過剰に摂り過ぎると、好酸球増加・筋肉痛症候群(EMS)という副作用が起こる可能性があると言われている。何でもそうであるが、やり過ぎは禁物である。普段の食事で摂る方が良い。

 

第2章(1)認知行動療法との出会いー認知行動療法とは

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第2章(15)良い睡眠を取る方法-食べ物編

第2章(16)禁煙うつ①-うつ病と禁煙うつ

第2章(17)禁煙うつ②-禁煙すれば、うつ病は良くなる

第2章(18)うつの症状と対応する漢方薬

第2章(11)うつ病に効く漢方ー羅布麻茶

(11)うつ病に効く漢方ー羅布麻茶

羅布麻(ラフマ)茶がうつ病に効果的-セロトニンを増やす作用がある

うつ病を治すのに、セロトニンが大事である事が分かり、ジョギングや太陽を意識して生活するようになったのと同時に、普段の生活の中でもセロトニンを増やすことが出来ないかいろいろなものを試してみた。その中で効果があったのが、羅布麻(ラフマ)茶である。

羅布麻(ラフマ)葉エキスの効能・効果

ラフマ葉エキスは脳内のセロトニンをより多く産生し、セロトニン神経の透過性を良くするのである。セロトニンは、前の章でも書いたように、興奮や緊張物質であるノルアドレナリンやドーパミンの過剰分泌を抑え、心のバランスを整える作用のある神経伝達物質であり、精神を安定させる作用がある。
ラフマ葉エキスは、他のハーブサプリと異なり、他の薬と併用しても相互作用が無いので、継続的にストレス対策として活用出来るメリットがある。特に女性のセロトニン総量は、男性と比較すると約52%しかなく、セロトニンを意識することは、現代のストレス社会の中で必要不可欠だと思う。

羅布麻(ラフマ)茶には体に良い効果がたくさんある

羅布麻茶に含まれる成分の代表的なものとして、フラボノイドがある。これは、緑茶やワイン等にも含まれていて、抗酸化作用がある事で有名だ。フラボノイドにはさらに免疫力を強める作用があり、風邪の予防や、風邪の症状の緩和、さらには、ぜんそくやアトピー等にも効果があるとされている。

その他に、多様なミネラル、必須アミノ酸も含まれており、鎮静作用もあるので、不眠の解消や、さらには自律神経失調症等にも効果があるとされている。また、利尿作用もあるので、むくみの解消や、新陳代謝の向上が期待でき、ダイエットにもつながるといういい事だらけのお茶である。ノンカフェインだという事も、安心して飲める要因だと思う。

中には下痢や胃痛等の副作用も報告されているようだが、よほど胃腸が弱くなければ問題無いと思う。自分は全く問題が無かった。

このお茶は本場中国では薬としても使用されており、日本ではヤンロン茶フラボノイドとして保健機能食品にも指定されている。最初に飲んだのは、「山本漢方製薬」の「羅布麻茶」である。まずは高くないのを購入して、自分にあっているか確かめるのが良いと思う。

羅布麻茶は、飲み続けることによって効果を発揮するので、いつも飲んでいるお茶を羅布麻茶に変えて、風邪予防やアレルギー、さらには将来の健康にも備えると良いと思う。



試してみた効果があった場合は、他の人にも勧めて欲しい。

第2章(1)認知行動療法との出会いー認知行動療法とは
第2章(2)認知行動療法とはー10パターン①と②
第2章(3)認知行動療法とはー10パターン③と④
第2章(4)認知行動療法とはー10パターン⑤と⑥
第2章(5)認知行動療法とはー10パターン⑦と⑧
第2章(6)認知行動療法とはー10パターン⑨と⑩
第2章(7)認知行動療法のまとめ&利用方法
第2章(8)セロトニンとの出会い
第2章(9)セロトニン不足からの脱出
第2章(10)ジョギングでうつ病を克服した-リズム運動
第2章(11)うつ病に効く漢方ー羅布麻茶
第2章(12)セロトニンを食事で増やす
第2章(13)睡眠はうつ病を治すために大事
第2章(14)良い睡眠を取る方法-筋弛緩法
第2章(15)良い睡眠を取る方法-食べ物編
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第2章(17)禁煙うつ②-禁煙すれば、うつ病は良くなる
第2章(18)うつの症状と対応する漢方薬

第2章(10)ジョギングでうつ病を克服した-リズム運動

(10)ジョギングでうつ病を克服した-リズム運動

運動でセロトニンを増やし、うつ病を撃退する-私はジョギング

リズミカルな運動がセロトニンを増やすとされている。散歩、ウォーキング、スクワット、階段のぼり、自転車、フラフープ等々の一定のリズムで行う運動が効果的であると言われている。

自分は若いころ運動をしていたので、散歩やウォーキングでは物足りないと思い、ジョギングをすることにした。とは言え、あまり運動していなかったので、いきなりジョギングするのは結構疲れるし、継続するのは難しいのではないかとも思った。しかし、やってみると結構続けることが出来た。余裕をもって実施した事が原因だと思う。

休職中は時間があるので、あまり自分に厳しくせずに、走ろうと思った時に少しずつジョギングを始めた。昔から運動は好きであったので、徐々に慣れていった。最初は当然息が上がったりしたが、走った後は頭がスッキリし、走っている間も前向きな事を考える事が分かった。効果があると分かると、辛いという思いより、これを続ければ何とかなるかもしれないという前向きな気持ちになった。

ジョギングをすると調子が良いので、自分は結構な頻度で休職中は走るようになった。走れる時はほぼ毎日走るところまでいき、ジョギングする事が苦ではなくなった。むしろジョギングしないと気持ちが悪いという状態になった。

そして、早寝早起き、太陽を浴びる、ジョギングという事を継続することでかなり調子が良くなった。昔から規則正しい生活が大事であると言われてきたが、うつ病になったおかげで、何故規則正しい生活が大事なのかが分かった。

リズミカルな運動として自分はジョギングを選んだが、森光子や黒柳徹子はスクワットを続けることで、健康を維持していると書いてあった。健康な人はそういう事を意識して生活しているというのが分かる。うつ病で悩んでいる人は何か運動を取り入れると劇的に良くなると思う。是非試して欲しい。

ジョギングのもう一つの効果

ジョギングを続けた結果、もう一つとても嬉しい変化が自分の体に起こった。単純であるが、体重がかなり落ちた。うつ病で何も動いていなかった時には、最大で76キロまで体重が増えた。しかし、ジョギングを続けていることで、今では67キロまで下がっている。子どもたちと遊んでいても、ちょっと前の重くて動けない自分ではなく、キレキレの自分がいる。これが更に自分にはプラスに働いている。自信を失っていた自分が生まれ変わったような気がして、ここ最近では一番体調が良いと言える。

更に最近ではサッカーもやるようになった。とにかく体が動くようになった結果、やりたいことが増えてきたような気がする。外出するのが億劫だったのも、休みの日には外出したくて仕方なくなってきている。

 

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第2章(18)うつの症状と対応する漢方薬

第2章(9)セロトニン不足からの脱出

(9)セロトニン不足からの脱出


セロトニンが不足する生活からの脱出

セロトニンが不足する原因をもう少し調べていくと、それとは反対の事をすれば良いことが分かる。主要な原因を見て行こう!

・ストレス

セロトニン不足の大きな要因になるのがストレスである。
一次的に強いストレスで落ち込んだりすることは誰にでもあることだが、たいてい時間が経てばストレスは減り、気分の落ち込みも治る。
しかし、例えば職場でパワハラを受け続けたり、学校でイジメられ続けたりなど、長期間に渡って慢性的にストレスを受けると、セロトニンが徐々に不足していく可能性がある。
現代社会には、至るところにストレスが満ち溢れており、全てのストレスを回避することは容易では無く、多くの人がセロトニン不足に陥っていると考えられる。

・太陽光を浴びない生活

セロトニンは太陽光(またはそれに似た強い光)を知覚することで活性化されるため、太陽光を浴びないとセロトニンが不足する可能性がある。

・運動不足

脳内のセロトニンはリズム運動という、スクワットや階段の昇り降りなど、周期的に繰り返される運動で活性化されるとされ、運動不足がセロトニン不足を招く恐れがある。

・ダイエットや偏った食生活

セロトニンの原料となる、トリプトファンという必須アミノ酸は食事から摂取する必要がある。
トリプトファン以外にも、炭水化物やビタミンなどもセロトニンの生成には必要なため、ダイエットなどで偏食になり、栄養バランスが偏るとセロトニンが不足する可能性がある。
また、食べ物を噛む行為(咀嚼:そしゃく)は上で挙げたリズム運動に合致するので、例えば流動食のようなアゴを使わずに食べられるものばかりではよくない。

・不規則な生活習慣

セロトニンは日中の交感神経系が優位な時間帯に生成されるが、夜更かし、寝不足、交代勤務、徹夜、昼夜逆転など、様々な現代社会の不規則な生活スタイルがセロトニン不足を誘発する可能性がある。

・人との交流/コミュニケーションの不足

セロトニンはグルーミングと言われる、人との交流の中で活性化されるとされており、核家族が増え、ご近所付き合いも少なく、人との関わりが希薄な現代社会は、セロトニンが不足しやすい環境でもある。


ちなみに女性は男性よりセロトニンが不足しやすい!

女性は感情的とかヒステリックになりやすい、と表現される場面が多く見かけられますが、それは根拠のないデマでしょうか?
その他にも、女性は冷え性になりやすいとか、不眠や便秘にも女性のほうが男性よりもなりやすいとも言われている。

こうした話の背景には、女性特有の月経周期と女性ホルモン増減の影響や、男性と女性のセロトニンの分泌量の差が大いに関係していると考えられている。

実際に、脳内でセロトニンを生成する能力は男性のほうが女性よりもおよそ50%程高い(女性は男性の半分程度)ことがわかっている。

つまり、もともと女性は男性よりもセロトニンが不足しやすく、上で挙げたようなセロトニンが不足したときの症状も、女性に起こりやすいと考えられる。
セロトニンが不足した時の症状から考えると、セロトニンが不足しやすい女性は感情的になりやすいというのは、あながち嘘でもないようである。

また、ストレス等によって便秘や下痢などを引き起こすIBS(過敏性腸症候群)と言われる症状を女性のほうが発症しやすいことからも、セロトニン不足の影響を垣間見ることができる。
(※IBS患者数は女性のほうが男性よりも2倍多いと言われています。)

セロトニン不足を解消するには

現代の日本はセロトニンが不足する要因が蔓延している。
小さい頃から受験や習い事などで忙しく、年々子供の睡眠時間も減り続け、大人になってもブラック企業に就職すれば、待っているのは薄給と残業の嵐。
そんな生活に嫌気が指して仕事を辞めれば、不景気で新たな職も無く、気がつけばニートやひきこもりになり、一日中部屋に閉じこもる。
そして、一生懸命働いても、歳を取ってから待っていたのは熟年離婚。

日本社会全体がどこか病んでいると言ってもいいのかもしれない。こんなストレスだらけの環境では、うつ病の人が増えるのも当たり前だ。

実は、セロトニン不足を解消する答えは、『セロトニンが不足する原因として挙げた事柄の逆』を実践する事にある。

仕事をしている以上はストレスがあるのは仕方無いと思う。私は、気分転換を行う事で、その日の嫌なことを次の日に残さないようにしている。簡単な方法としては、何があったとしても、「仕方ない」とか「なるようにしかならない」と考えて、嫌なことを頭からシャットアウトすることである。自分でコントロール出来ない事を考えても時間の無駄だと思う。

また、「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉があるように、自分の体を大事にすることを意識しないと、マイナス思考になり、余計ストレスが多くなる。健康であれば、ストレスを跳ね返すことが出来る。弱っているからストレスが集まるのであって、ストレスがあるから弱るのではないと思う。私は歳を取ってからこのことを理解出来た。今ではすべてコントロール出来ると確信している。

 

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