第3章(8)自分の断薬体験をまとめてみました – 抗うつ薬の断薬編

(8)自分の断薬体験をまとめてみました – 抗うつ薬の断薬編

断薬の前に徐々に減薬

自分が断薬を決意したのは、2014年の1月である。メンタルクリニックを変更し、抗うつ薬をパキシルからサインバルタへ変更し、服用する量も順調に減らすことが出来たこともあり、先生からそろそろ断薬にチャレンジしても良いのではないかと言われた。自分自身も薬の量を減らしてもある程度対応出来たこともあり、やる気になっていた。

2013年の12月時点で、サインバルタの量を20mgから10mg(1錠)に減らした。パキシルの時にも減薬チャレンジしたがあまりにも苦しくてすぐに元に戻した。離脱作用がかなり苦しかったので、同じようなことが起こるのではないかと覚悟していた。しかし、サインバルタの場合3日経過した時点で動悸、息切れ、頭痛等があったものの、パキシルとは比べものにならないくらい軽いものであった。苦しむのを覚悟していたのと、離脱作用が比較的軽かったこともあり、かなり嬉しかったのを覚えている。そして、10日後には動悸、息切れ、頭痛等はもうなくなっていた。

その時の先生の話では、うつは治っているので、あとは離脱作用が無いように減薬する事だった。先生によっては少しずつという人もいるが、骨折していて骨がくっついたらギブスを外すように、時間を掛けずに止めた方が良いと言われた。私は、そういう前向きな考え方が好きで、今まではマイナス思考だったが、出来るような気になっていた。

いざ断薬!

最後の抗うつ薬を服用し、断薬したのが2014年2月23日であった。そこから1週間程度あまり苦しい離脱症状は無かった。動悸、息切れ、頭痛、目眩等は覚悟していたが、動悸と腹痛が起きたくらいでその他に気になる症状はそこまで無かった。腹痛が断薬にやるものなのか分からなかったが、このまま行けば断薬出来るのではないかと安心していた。

しかし、2週間経過した段階で眩暈、寒気、息切れ、動悸がするようになった。これは離脱症状なのだろうか?と自問した。この季節は、花粉やインフルエンザ等、離脱症状以外でこのような症状が現れる可能性もあるので、様子を見ようとその時は思った。また、やはり簡単には断薬出来ないと自分に言い聞かせた。ある程度覚悟していたのと、自分は治っているので離脱症状を克服するだけだと気持ちを強く持っていたので、多少のことでは気持ちが折れることは無かった。

そしてサインバルタを断薬してから3週間が経過した。2週間目に現れた離脱症状は、3週間目になっても軽くならなかった。未だに眩暈、動悸、息切れが続いていた。特に会社に行って、午後から調子が悪くなることが多かった。また、関節も痛くなって、熱があるような感じがすることもあり、体温計で測っても熱は無いということが続いた。そんなにすぐに全快になるとは思っていないが、早く体調が良くなる事を祈った。心を強くもって。

断薬をして、4週間。動悸、息切れ、頭痛、倦怠感、頭がぼーっとする等、様々な離脱症状があった。この時点でも時々、動悸がしていたが、特に薬を飲まないと苦しく我慢出来ないようなことは無かったので、ここまでやってこられた。サインバルタが自分にあっていたのであろう。本当にメンタルクリニックを変更し、抗うつ薬を変更して良かったと思った。

この時期仕事では結構プレッシャーや上手く行かないことがあったが、認知療法のおかげで自分感情を何とか抑えていた。これまでであれば、心が折れていたところを思考方法で回避していた。認知行動療法は皆に知って欲しい。特にうつ病で長い事を苦しんでいる人には必要だと思う。

いろいろと考えすぎて、気持ちが沈んでしまうのは、人間として仕方ないが、切り替える事が出来ないとどんどんマイナスオーラが体を浸食して、うつ状態になってしまう。気分転換をするのが、うつ病の人には実は一番難しい。気分転換=思考方法で何とか切り替える手段を身に着けて欲しい。

いよいよ復活か?

そして、6週間が経過した。

断薬前は離脱作用をかなり覚悟していたので、サインバルタの離脱症状の少なさに感謝している。6週間経過した時点、動悸、息切れ、立ち眩み、頭痛等の症状はほとんど無くなった。気になる症状はほぼ無い。肩こりや首の裏が凝っているが、これは単にパソコンと毎日向き合っていて、姿勢が悪いからだろう。

断薬してから気を付けていた、規則正しい生活は今でも続けている。毎日22時には寝るようにしていて、起きるのは6時前後である。週末はジョギングしており、時間があれば温かくなったので平日の夜も走るようにした。朝の太陽と運動でセロトニンを増やす事を意識した。

この前の記事でも書いたが、嬉しい事に断薬してから体重が減った。うつ病で調子が悪かった時は最高で76キロになったが、この時67キロになっていた。1年で9キロ近く減量したことになる。これは、ジョギングや規則正しい生活のおかげであろう。

順調と思うと順調になるという思考の部分もコントロール出来ている。いよいよ復活と言っても良いのだろう。

そして、サインバルタ(抗うつ薬)を断薬してから、2か月が経過した。最初は断薬してやっていけるか不安であったが、結果的に断薬して良かった。4週間経過した時点では、眩暈・動悸・息切れ等の離脱症状があり、本当に克服出来るのか不安であったが、2ヶ月経過した段階では全く離脱症状が現れなかった。逆に元気になっていた。規則正しい生活、禁煙、ジョギングを続けたこともあり、かなり調子が良かった。

仕事も順調であり、新たなスタートがやっと切れるような気がした。

第3章(1)薬の離脱症状とは?-抗うつ薬の断薬

第3章(2)離脱症状との戦い

第3章(3)抗うつ薬など薬の離脱症状の対策

第3章(4)自分に合う漢方の見つけ方

第3章(5)うつ病になってから読んだ本 – ツレがうつになりまして

第3章(6)メンタルクリニック及び抗うつ薬の変更


第3章(7)ジョギング・ランニングはうつに効果絶大!

第3章(8)自分の断薬体験をまとめてみました – 抗うつ薬の断薬編

第3章(9)うつ病から全般性不安障害?自律神経失調症?
 


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