第1章うつ病との戦い-(19)向き合う・受け入れる

(19)うつ病は、向き合う・受け入れるのが大事!

うつ病と戦ったり、逃げたりしても治らないことは前の章を読んで頂いて分かる人は、分かると思う。実際に自分で体験しないと分からない場合もあると思うが、是非参考にして欲しい。何故自分がうつ病になったかの根本的な原因をなるべく早く解明した方が良いと私は思う。何故なら、それを解明して治したり、対応したりしないと、うつ病は再発する可能性の高い病気だからである。

私は、3回目の休職の際に、サイトや本を一生懸命に読んで、うつ病のことを本当の意味で理解した結果、初めて回復するということを実感できるようになった。うつ病と向き合い、理解しようと必死だった。いろいろとサイトを見ていると、同じような体験をしている人たちが多いことに気づいた。そして、いろいろとアドバイスや対応方法を見つけることが出来た。その結果、メンタル・クリニックを変えたり、抗うつ薬を変更したり、カウンセリングを受けたりして、やっと先が見えるようになってきた。

先が見えるようになったというのは、自分をコントロール出来るようになったという意味である。今までは、欲や偏った思考に自分をコントロールされていたのが、今はそれをコントロールしている。一番参考になったのは、「認知行動療法」である。うつ病になる人は認知の歪みがあると言われている。その認知の歪みを修正するだけで、全く気分が違うのである。自分が小さく思えたし、偏った人間であることが非常に良く分かった。「認知行動療法」を理解すると、自分の考え方ひとつで、同じことが違って見える(マイナスがプラスに等)。また、考える必要の無いことに時間を掛けていることも分かる(他人の思考を変えることは出来ない)。

更に、規則正しい生活の重要性とか、健康でいることの重要性が分かった。健全な精神は、健全な肉体に宿るという言葉があるように、体が健康で無いとプラス思考になりにくい。疲れていたりすると前向きな気持ちになるのは難しいのは分かると思う。自分はそのために、タバコも止めたし、ダイエットも始めた。これが結構良い結果に繋がっている。



あとは、自分が年を取ったことを受け入れることで、かなり精神的に楽になった。体力で若い人と戦うのは、無理であるが、経験や考え方では若い人たちに負ける気がしない。それだけいろいろと経験してきたので、度胸がついているし、知恵がある。自分を向き合い、自分を知ることで、自分に再び自信が持てるようになった。自分の長所を生かせば良いのである。何でも完璧な人間なんていない。短所を補ってくれる仲間がいれば良い。そういった意味では、支えてくれる友人はたくさんいる。

自分の内面と会話をすることもとても大事だと思った。自分と話をすることで、本当に大事なものが何か分かった。自分にとって大事なのは、家族である。家族を幸せにするのが一番大切であると分かった。そして、その大事な家族のために、より良い明日、より過ごしやすい地球にすることが大事であるとも思っている。特に子どもたちのために。

そのように考えると、自分の欲のために地球環境を破壊するのは良く無いことだと思うようになった。日本人の残飯の量とか、必要以上に物を持っている状態が、良いことであるとは思えない。しかし、経済が発展するためには、どんどん物を作って、売らなければならない。物が余っているから、物が売れない。経済が停滞しているから物が売れない。しかし、これは物を売って、給与が上がって、欲を満たすことが幸せであるという前提のような気がする。本当にそれが日本や地球にとって良いことなのか考えている人はいるのであろうか。

欲をコントロール出来るようになった自分にはあまり、物欲が無いのでそれを「幸せ」とは言えない。子どもたちが、平和に健康に暮らせる環境が自分にとっての「幸せ」である。そんな事を言ってもあまり賛同してくれる人はいないだとうが。

ちょっと話が逸れたが、うつ病と向き合ったり、受け入れたりすることで回復は早くなると思う。自分のペースを守って、ゆっくりと焦らずに生きていくのも良いことである。その余裕が今の自分にはある。

ここから自分としては、新しい章のスタートだと思っている。

後悔しないように生きよう!

第1章うつ病との戦い-(18)戦う・逃げるでは治らない!

(18)うつ病は、戦う・逃げるでは治らない!

このブログで題名として、「うつ病との戦い」を使用したのは、1年以上前になるが、今では、「戦い」という言葉がいけないという事が分かる。自分は、うつ病と今まで戦ったり、時には逃げたりすることで、その場その場を凌いできた。しかし、全く事態が良くなることは無かった。むしろ、悪化していったというのが現状である。戦おうとするとより強く跳ね返ってくるし、逃げると自分や他人に嘘をつくことになるので、しばらくは良いが再び戻ってくる。

最も良くなかったのは、元の自分に戻ろうとしたことである。元の自分に戻るというのはどういう状態かと言うと、自信に溢れた、無限の元気とスタミナのある、エリートの自分である。正直病気になる前の自分は世界で一番仕事や何でも出来ると思っていたし、かなり順調に人生を歩んでいたので、そこに戻ろうとしていた。しかし、実はその状態が病気になった原因であり、そこに戻ろうとすることは、自分にとって良いことでは無いということになかなか気づかなかった。治らない人は、たぶん私と同じで、元に戻ろうとするからではないであろうか。

うつ病は、心と体が悲鳴を上げて、耐えられなくなった状態であると理解すると、無理に戦ってその状態に戻ろうとするのは、再び心と体が悲鳴を上げる状態戻ることであり、再発するのは当たり前である。しかし、人間は一度手に入れることが出来たものは再び手に入れたくなってしまう。自分は地位が高いことや給与が高いことが幸せだと思っていた。それを取り戻そうとしていたのである。その「幸せ」だと勘違いしていた・思っていたことをうつ病で休んで抗うつ薬を飲んで少し具合が良くなると再び追い求めた。

しかし、最近になって何が「幸せか」を考えるとそんな地位とか給与とかは、本当は自分を幸せにしてくれるものでは無いと分かるようになった。偉くなったら楽しいのか思ったら、実は楽しくなかった。給与が多くなったら幸せになるかと思ったら、そうでもなかった。すべては自分の欲を満たすものであり、その欲が満たされると次の欲が出てくる。欲は果てしない。物欲、支配欲、人に認めてもらいたいという欲、優越感を感じていたという欲、性欲等々が自分を支配していたのである。

自分が若かったり、精神的に元気だったりしたときは、少し無理をしても平気だった。また、いつまでもこの状態が続くと思っていた。しかしある時から、疲れるようになってきた。昔のように頑張ることが辛くなってきたのである。しかし、一度成功してしまうと、失うのが怖くなってしまう。常に頑張っていないとその状態を維持出来ないので、無理をしてしまう。最近になって自分が異常に心配性であることが分かった。失うことを恐れるあまり不安で常に気持ちが落ち着かないのである。その状態が続いた結果自分はうつ病になったことが、カウンセリングを受けてやっと気づいたのである。それも発病から6年経過して、3日目の休職に入ってからである。たいぶ遠回りしたが、自分には必要な時間だったと思う。

無理が利かないのは、ストレス耐性が落ちているのと、年を取って体が衰えてきたからである。最近は規則正しい生活やジョギングをしているので、ちょっと体力は回復したが、確実に体力は衰えている。頭の回転も昔のように速くなくなったと感じる。だから、元に戻ろうとするのは無理なのである。更年期障害は心と体のバランスが悪くなるために起きると知ったのも最近である。ただ単に、年を取ったので、いろいろと無理が利かなくなった自分を認めたくなかったために、バランスを崩しているのであった。

逃げることも何度かした。典型的なのは転職である。この会社では認めてもらえない。上司が悪い、会社が悪いと自分に言い訳をして、転職を繰り返したが、逃げても自分が変わっていないので、また同じことの繰り返しになる。そして、最終的に行き場がなくなるのである。常に自分を追い込んでいたり、不安に思ったりしている自分がいるので、どこへ行っても成功するのは難しい。自分を失っていた。

つまり、戦っても、逃げてもいけないのである。では、どうすれば良いのか。それは、次の章、「向き合う・受け入れる」で書きたいと思う。

第1章うつ病との戦い-(17)生活のダウンサイジング=お金

(17)うつ病はお金が掛かるー生活のダウンサイジングを

自分がうつ病になってやるべきだと思ったことは、生活のダウンサイジングをすぐに行うことである。特に休職をして、抗うつ薬を服用しているような場合は、絶対にダウンサイジングした方が良いと思う。生活のダウンサイジングとはどういうことかというと、生活費を切り詰めることである。とにかく、いつ治るか分からないし、治ったとしても再発しやすい病気なので、出来るだけお金は持っていた方が良い。

自分は以前にも書いたが、うつ病になった当初株式投資や貯金等あったため、あまり気にせずに普通に生活をしていた。パチンコに行ったり、旅行に行ったり、外食したりと病気になる前と変わらない生活を送っていた。傷病手当金はもらっていたが、普段もらっている額の60%くらいなので、毎月出費の方が多くなってしまい、株を売却したり、貯金を崩したりして生活していた。当時は休めば治るものだと思っていたので、余裕だと思っていた。また、働いて貯めれば良いと気軽に思っていた。

しかし、ある程度休んで、転職したいが全く回復せずに、再び休職することになってしまった。薬を飲んで、休職している時は、元気になっているのだが、根本的な原因を解決していないわけであるから、転職や復職しても、再発するのは今思えば当たり前である。お金が無くなってくると不安になり、時間があるので、株で信用取引を行ったり、パチンコで儲けようしたりして、更にドツボにはまっていってしまった。悪循環である。このように人は破産したりするのであろう。自分も最終的に貯金は0円にまでなってしまった。もうどうすることも出来なくなって、やっと生活費を切り詰めなければということになった。もっと早く切り詰めていれば、もう少し余裕があったはずである。今はかなり家族に苦労を掛けている。

生活費の中で切り詰めることが出来るのは、まずは嗜好品である。タバコは今年に入ってから止めた。お酒は飲まないが、自動販売機やコンビニ等でかなり頻繁に買っていたジュースや炭酸飲料は控えるようにした。新聞も取るのを止めたし、購読していた雑誌も止めた。健康のための思って入っていたフィットネスも退会し、DVDのレンタルもしなくなった。外食は何か記念日だけにした。

今までいかに贅沢していたかが骨身に染みて分かる。最初は我慢するのが辛かった。特に禁煙した結果、うつ病が悪化してしまったのはちょっと浅はかであったと思う。ちゃんと調べれば、禁煙うつというのがあると分かる。しかし、お金が無いので仕方なく禁煙した。ポジティブに考えれば、禁煙に成功しているので、結果オーライということになるし、禁煙でうつ病が悪化した結果、休職してしまったが、認知療法に出会えた訳であるから、これも結果オーライである。

妻も食費、電気・ガス・水道代、ガソリン代、交通費など、いろいろと工夫してくれている。そのおかげで、何とか生活費をカットすることが出来て、傷病手当金の範囲内で生活出来るようになった。今は復職しているので、そのままダウンサイジングした生活を続けて、貯金をしようと思っている。

親にも、子どもの貯金にも手を出しているので、早く返せるように頑張りたいと思う。

副業に関しては、ここから真剣に取り組むようになった。でも時間が掛かるのも痛感しているので、やはり生活のダウンサイジングは早めに始めた方が良い。すぐに始めたほうが良い。

「いつまでもあると思うな親と金」は本当だ!

第1章うつ病との戦い-(16)抗うつ薬と離脱作用

(16)抗うつ薬と離脱作用-パキシル、サインバルタ

抗うつ薬を服用していると、元気になり直ったような気になる。これはうつ病の原因とされているセロトニンの減少を薬で増やしたり、補ったりしているからである。つまり、薬である程度冷静になっていたり、時には「躁」の状態になったりしているのである。いろいろな種類の薬があり、自分は現在「サインバルタ」であるが、その前は「パキシル」であった。薬の効果が異なるが、セロトニンを増やしたり、補ったりするという意味では同じである。

問題は、この状態を治ったと思ってしまうことである。普通の風邪とかであれば、薬が処方されていても治ったら、薬を飲まなくても平気である。しかし、抗うつ薬の場合は全然違うので気をついて欲しい。また、気を許すと飲むのを忘れてしまうことがある。忘れた場合は速やかに飲んでくださいと先生には言われていた。

私は一回、連休中に薬が切れてしまったことがある。その結果5日以上も薬を飲まないでいる期間があった。それまでにも出張に薬を忘れたりしたこともあるが、大抵1日であった。その1日でも、動悸、頭痛、不安感、耳鳴り、めまい等々、調べると離脱作用というものが体を襲った。

それを聞いて5日間の苦しみがどんなだったか想像して欲しい。とにかく、何も出来ない。寝ていても苦しいのである。家族がいなかったらたぶん自殺をしていたのではないかというくらい、苦しい思いをした。それもクリニックに行って、薬を飲んでしばらくするまで苦しみは軽くなるどころか、逆に苦しさが増していった。我慢すれば、体の中から薬が抜けて楽になるのではと思ったが、1週間経ってもダメであった。こんな思いをするのは嫌だ。薬を断つ時にはこのような経験をまたしなければならないのかと思うと怖くなった。

それで調べてみると、特に「パキシル」は離脱作用が酷いという事が分かったし、多くの人が苦しんでいることも分かった。自分はそのような離脱作用があることを、薬が服用されたときに先生から聞いていない。それは、どんなに精神的に落ち込んでいるときであっても、説明すべきではないかと思う。どうなのだろうか。本人にではなくても、親族でも良いので、離脱作用についての説明は必要であると思う。

セカンドオピニオンをもらいにいったのは「パキシル」が怖いと思ったという理由もある。現在の「サインバルタ」もインターネットで調べると離脱作用で苦しんでいる人を見る。ちょっと怖いが、今は飲むしかない。それで普通に生活出来ているのだから。

先生の助言無しに、薬を勝手に止めたりするのはお薦めしない。止めたほうが良いと書いてあるサイトもあるが。どっちが正しいのであろう。

第1章うつ病との戦い-(15)傷病手当金は何故1年半?

(16)傷病手当金で何故1年半なのか疑問

これは多くの人が思っている事であると思うが、傷病手当金の支給期間を1年半がMAXとしていることに疑問を感じている。

病気になって給与がいきなりなくなると生活が出来なくなるので、うつ病と診断されて、休職した方が良いとメンタルクリニックの先生に言われると、診断書をもらい、健康保険組合に傷病手当金の申請を行う。

傷病手当金は休職して3日目以降から給与の60%を支給してくれる。自分は最初に休職したときにはある程度余裕があり、貯金も株投資もしていたので、60%も貰えることが凄いと思っていた。しかも最長で1年半ももらえるということだったので、直ると思っていた自分は、何てやさしい制度なのであろうと思った。休職して家で休んでいて給与が貰えるのであれば、1年半休んだ方が良いのではないかとさえ思った。

しかし、今となってみれば1年半は短いと思うようになった。人によって違うと思うが、自分の場合は6年以上もうつ病を患っている。更に、休職も3回しており、1年半というのは通算されるので、私の場合は既に11ヶ月休んでしまったことになる。つまり、休職出来てあと、1回又は2回だと思っている。そう思うと結構焦るし、1年半という期間が短いのではないかと思う。

傷病手当金は調べてみたが、うつ病のためにあるわけではなく、他の病気や怪我で手術や入院が必要な場合にも適用される。というか、もともとそちらの方が主だったのではないであろうか。それをうつ病に適用しているのであろう。つまり、現在の傷病手当金の制度はうつ病という病気にはあっていないような気がする。これはメンタルクリニックの先生に話したときも、先生は現在の社会に制度が追いついていないとコメントしていた。



最初に休職した時は、確かに休んで給与がもらえるのが嬉しかったが、2ヶ月もすると抗うつ薬の効果もあり、やる気が出てきたので、家にいることが逆に苦痛になった。なので、3ヶ月休んでいる間に、転職活動を行った。自分が病気になったことを知っている同僚のところに帰るのが嫌だったのと、プライドが許さなかったからである。しかし、これは大きな間違いであったことを後々(正確には5年経ってから)気付くことになる。うつ病の時は大きな判断をしない方が良いのである。転職というストレスの掛かることを、ストレス耐性の落ちているときに行うのは自殺行為に近く、治るものも治らない。でも、転職することをメンタルクリニックの先生に相談しても、特に止めるようなことはしなかった。あまりその先生は、経験が無かったのではないかと最近になって思う。

転職をするのであれば、復職をしてある程度リハビリ期間を設けてからでも遅くないと思うし、その方が良い。辛いのは、同僚の視線とか、配置転換や降格になったりするので、皆がどう接したら良いか分からないで、あまり話しかけてくれないことであろう。でも、そうなることを事前に分かっていれば、絶対に新しい環境でスタートするよりもストレスは低いのではないかと思う。

自分の身は自分守るしかないので、あまり焦らずにいろいろとじっくり考えてから行動した方が良い。せめて、自分が病気になった原因が分かり、ある程度回復の目処が立ち、冷静に自分の立ち位置が分かるようになってからにした方が良いと思う。自分が焦って転職をして休職を繰り返してしまったので、同じような間違いは起こして欲しくない。

第1章うつ病との戦い-(14)うつ病を家族へ告知

(14)うつ病は家族と一緒に対応するのが理想

私は妻以外の家族や親戚へうつ病になったことをつい最近まで告知していなかった。子ども達にも話していなかった。休職している間などは、自分の父親は家で毎日何をしているのだろうと思っていたに違いない。言わなかったのは、「病気と向き合わない」理由と同じでプライドが邪魔をしたのだと思う。それと、母親が肺がんになっていたため、心配させるのが嫌だったというのもある。とにかく、経済的に苦しくなって初めて自分の親父に打ち明けて、お金を借りるまで、隠していた。それまでは、何とかやりくりをしていた。最初の頃は貯金も、株もそれなりあったので、余裕だと思っていたが、休職や転職等を含めて6年間も病気と闘っているとお金が掛かるし、子ども達も成長すると共にお金が掛かるようになってくる。

自分の子どもがエリートでいることが母親にとって幸せだと思っていたが、母親を亡くして、自分が親になって初めてそうではない事に気付いた。どちらかというと自分と同じ道を辿って欲しくない。元気でいてくれるだけで十分である。それは病気になって、生活がどん底になって気付いた。

病気については義理の母には気付かれていた。義理の母は妻の用事があるときにたまに子どもの面倒を見てくれるのだが、抗うつ薬等の薬が大量にあるのに気付き、妻に聞いたらしい。妻は隠しても仕方ないと思い、正直に話したと言った。義理の母とはイライラしてケンカしたこともあり、会わない期間が続いた。でも母も精神的に参ってしまった時期があり、自分の事を一番理解してくれていたと今では思う。常に無理をしないようにと言ってくれるし、体のことに気を使ってくれる。健康に良いものをそれ程裕福ではないのに送ってくれたり、妻を通していろいろ本やアドバイスをくれたりした。

病気と向き合うと決めてから、親父に話をした。子ども達にも話をしたが、どこまで理解してくれているのか分からない。打ち明けて良かったことは、一人では生きていけないし、生きていないということが分かったことである。親父は何も言わずにお金を貸してくれた。弟と妹も何かあったら遠慮せずに連絡してくれと言ってきてくれた。それだけで嬉しかった。

自分の経験上、うつ病になったことは親・兄弟・子供に隠す必要は無いと思う。一生懸命に頑張って生きてきた証拠であると最近は思うようになった。好きでうつ病になる人はいないので、本当に頑張って生きているからなるのだと思った方が良い。何故なら、他の病気が原因でない限り、あまり考えないで生きている人はうつ病にならないからである。責任感が強かったり、完璧主義だったりという性格的な部分や思考方法、認知の歪みによるところが大きいので、一生懸命に生きている証拠である。

今心掛けていることは、皆に優しくするということである。あとは、子ども達に感謝の気持ちをいつも持つことや、物事の考え方、人との付き合い方等を人生の先輩としてアドバイスをしている。強制はしない。何故なら自分も子どもの頃は理解出来ないことが多かったからである。これからも、少しでも今後生きていく上で役に立ちそうなことを伝えていきたい。



第1章うつ病との戦い-(13)うつ病と向き合えない原因

(13)うつ病と向き合えないエリート意識

自分のような人がどれくらいいるか分からないが、うつ病という病気と向き合えない人も多いのではないかと思う。病気と向き合うということは、その病気をきちんと理解して、適切な対応をするということである。特に精神的な病気は、この「向き合う」というプロセスが大事だと思う。実際に「向き合う」事が大事だと思ったのは最近になってからなので、その前に何故自分が向き合うことが出来なかったのかを書きたいと思う。

原因は、簡単に言うと、うつ病に対する認識の甘さ、エリート意識、プライド、思考方法、認知の歪み等々である。

「こころの風邪」

うつ病は「こころの風邪」と言われているが、実際はそんなに軽いものではない。しかし、「こころの風邪」という言い方をする理由も分かる。自殺する人の割合で2番目に多いのがうつ病患者である。それを考えると、うつ病になった人に「治らない重病」だとか、「深刻な病気です」と言ってしまうと、それでなくても精神的に不安定なのに、自殺する人が増えるのではないかと思う。よって、命を落とす人を減らすためにも、「こころの風邪」で誰でもなる可能性があると言った方が、良いのであろう。

しかし、それを真に受けてしまい、風邪であれば薬を飲んでいれば大丈夫だと思う人もいるのではないだろうか。それによって、もっと早く治るものも治らず、再発を繰り返し、経済的に苦しい状況になる可能性は大きい。現に自分がそうだからである。自分がこのサイトを立ち上げた最も大きな理由はこれを伝えたいためである。

自分の場合更に、うつ病になるまでかなり順調に人生を謳歌していたということも、なかなか病気と向き合うことが出来なかった理由であると思っている。小学校から常に成績は優秀で、スポーツも万能であった。高校・大学も一流の学校に行き、就職先も一流であった。会社に入っても出世が一番早く、周りから見ればエリートであった。母親には常に一番でいることと、正義のために活動することを教えられていたような気がする。また、ちょっとの努力で出来てしまったので、勘違いしてしまっていた。

うつ病のきっかけ

きっかけはちょっとした事であった。それまでの実績を買われて、会社の新規プロジェクトの立ち上げを任せられることになった。自分としては遣り甲斐を新しいことという事で遣り甲斐を感じていた。しかし、1年経過しても実績を出すことが出来なかった。当時の経済状況を考えれば難しいタスクだったので、自分としては精一杯やっていたので仕方ないと思っていた。そんな時に社長からいきなり自分の上に上司を付けると言われた。自分として、今までの成功があるため、上司をいきなり付けられたことに対して納得がいかなかった。自分のプライドが許さなかったのである。社長や新しい上司と衝突をして、精神的におかしくなってしまった。当時、うつ病は様々なビジネス雑誌の特集で取り上げられており、症状を比較すると自分に全てと言って良いほど当てはまった。不眠、早朝覚醒、食欲不振、気力の低下、思考停止等々、とにかく会社に行けなくなってしまったのである。精神科で抑うつ病と診断された。

正直うつ病と診断されたとき、泣いたが、同時にホッとしたのを覚えている。泣いたのは、自分が今までエリートとして頑張ってきたのに、今回成功出来なかった悔しさと情けなさであった。ホッとしたのは、うつ病が「こころの風邪」であり、ちょっと休めばまた元気になると思ったからである。

メンタル・クリニックに通い、抗うつ薬を服用するようになると気分は改善する。そうすると、エリートである自分が戻ってくる。何故エリートの自分がこんな思いをしなければならないのだと思う。これは全て会社や上司のせいだと責任を他人に向ける。エリートだから自分が悪いわけが無いのである。このような「思考方法」や「認知の歪み」が原因であることは後に分かることだが、この時点では人が悪いとしか思っていなかった。薬が効いて来ると当然エリートの自分がいるので、恥ずかしくて元の会社に戻る気がしない。周りの人に精神障害者と思われるのが怖いし、恥ずかしいし、とにかく自分のプライドが許さないのである。よって転職活動をする。最初の転職はスムーズにいった。2回目もスムーズであった。それぞれの会社には1年少ししかいなかったが、転職はスムーズに行うことが出来た。また、ある程度病気を誤魔化しながら仕事をしていたので上手くいかなかったが、それなりに理由を付けて自由に会社生活を送っていた。

何とか生活していたので、病気と向き合おうとしなかったのである。しかし、次の会社ではあまりにも規則が厳しく、自由に会社生活を送ることが出来ず、体調を崩して2回目の休職をすることになってしまうことになる。そこでも初めは、転職をしようと試みるが、なかなか条件の合う会社が見つからないし、良いと思っても採用までいかないのである。そうなると焦る。転職出来ないことについてもそうだし、それまでにかなり貯金を使い果たしてしまっていたため、経済的にも全く余裕が無くなる。もうどうしようも無くなって初めて何故自分の病気は治らないのかと疑問に思い、いろいろと調べるようになる。

そこから本当の意味で、「うつ病との戦い」が始まる。

第1章うつ病との戦い-(12)転職したが、2回目の転職活動

(12)転職したが、1年で2回目の転職活動

うつ病になって、最初の転職は薬の効果もあり最初はやる気に満ちていた。休職していたので、仕事をしたくてたまらなかったのもあり、最初から結構飛ばした。自分は幼少期から引越しが多かったためか、人見知りしないようになっていた。そのためもあり、異なる環境に馴染むまでそれ程時間は掛からなかった。新しいことをやるのが好きな自分にとって、毎日が新鮮で楽しかった。更に、男性だけの職場という事もあり、男子校のようで楽しかった。下ネタで盛り上がりながら、和気あいあいと毎日過ごしていた。

当時はうつ病は「こころの風邪」なので、抗うつ薬さえ飲んでいれば治ると思っていた。また、休職中にしっかりと体を休めることが出来たので、体調は万全だと思っていた。しかし、簡単に復活することは難しいと思い知らされることになる。簡単に言うと、ストレス耐性が低くなっているのと、根本的な原因を解決していないからであった。自分としては、早く復活したいという思いが強く、ストレスに弱くなっていることや、根本的な原因を解決しない限り再発しやすいという事をその時は知らなかった。この事実は多くの人に知って欲しい。「うつ病は薬(抗うつ薬)だけでは直らない」ということ。

自分はそのことを知らないまま、病気になった会社を辞めて、新しい会社にうつ病であることを隠して転職した。自分としては、自分がうつ病になったのは前の会社のせいだと思っていたので、転職をしたのであるが、大きな原因は自分にあったことに4~5年後に気付くことになる。その時は、会社の環境・業務であるとか、人間関係(当時突然来た上司)が上手くいかないこととかが原因で病気なったと信じていたので、どうしても復職したくなかったし、転職活動が上手くいったので、自分としては変われるし、治ると思っていた。

仕事は結構ハードで、東京と大阪の事務所を行ったり、来たりすることが多かった。また、海外出張も多かったので、しばらくすると体は疲れてきた。更に社員は結構不満を持っている人が多く、話を聞き本社と交渉するという業務を行っていたのもあり、ストレスがどんどん溜まっていくのが分かった。本社がヨーロッパにあることと、前の社長が英語を話せないということもあり、かなり日本法人は孤立していた。社員は正当に評価されず、給与水準がかなり低かった。また、本社は様々な機能を一元化しようとしていたのに対して、日本では難しいと思われることを強引に日本法人にやらせようとしていた。自分は間に挟まれて結構辛い思いをしていたが、もともと正義感が強いほうなので、本社を説得すべくかなりハードの交渉を繰り返した。その結果、ある部分は受け入れられたが、なかなか社員のモチベーションを上げること、特に待遇面での改善を行う事が出来なかった。

仕事の面ではかなり売り上げを伸ばすことが出来た。前職の経験を生かすことで、今までとは異なるチャネルの開拓やマーケティング手法を取り入れた。その結果、本社のエグゼクティブコミッティーメンバーに選ばれた。その結果、2ヶ月に1度はヨーロッパでの会議に出席する必要があり、行けない月は電話で参加する形を取った。当然ヨーロッパ時間に合わせるため、電話会議は日本時間の午後18時以降から始まるケースが多かった。また、普段の交渉も夕方以降になるため、業務時間が長かった。

それでも自分は体調が戻ったと勘違いして頑張った。仕事もそうだが、仲間意識やチームワークを大事にするので、飲みに行くことも多かった。また、キャバクラで結構派手に遊んでいた。ストレスが溜まっていることもあり、癒しを求めるためにキャバクラにはまったような気がする。酷いときは毎日のようにキャバクラに通い、アフターでカラオケとかに行ったりした。朝帰りでそのまま仕事という事もあった。

当然体に良いわけが無く、半年位した頃から会社に行くことが辛くなった。朝、起きられないのである。自分としては、ヨーロッパと電話会議をしたり、交渉したりするが大変だから仕方無いと思っていたが、だんだん会社に行けなくなってしまった。特に朝は辛く、行けても11時以降になった。そして、午後になり、最終的には行けなくなった。

このときも、自分のせいだとは思わなかった。会社が悪いと思っていた。そして再び転職しようと思った。

第1章うつ病との戦い-(11)リラックスする方法

(11)リラックスする方法をいろいろ試した

休職している間はなるべくリラックスするのが良いという事でいろいろとリラックスする方法を実践した。

(マッサージ)-指圧は◎、整体&マッサージは△

体にストレスが掛かっているときは、力が入っていることが多いという事で、なるべく力が入って硬くなった部分を揉み解してもらうのが良いという話を聞いて、マッサージに通った。マッサージにもいろいろと種類があると思うが、個人的に一番良いと思ったのは指圧である。

個人的な意見だが、アロママッサージが効くとあまり思わない。回数を重ねれば良いのかもしれないが、1~2回で効果があるようなものでは無いような気がする。または、自分が行ったところがあまり良くないかである。

他にもリンパマッサージや整体等、いろいろと種類があるが、体が軽くなった感じがするのはツボを強く押してもらう指圧である。目、肩、腰というテレビコマーシャルのような部分を押してもらうとその部分が解れてとても軽くなり気持ちが良いのである。

いろいろと調べると指圧と整体とマッサージでは以下のような違いがある。

指圧・整体・マッサージが効果のある理由は、カラダの内側にある自然治癒力に対して働きかけている。

○ 指圧は、カラダ(筋肉)のコリ、硬結や循環不良を見つけて、押圧によって自然治癒力の働きを正常に戻そうとする。

○ 整体は、カラダ(骨格)の歪みを見つけて、矯正法や運動法によって正しい姿勢に戻して自然治癒力の働きを高める。

○ マッサージは、カラダの表面から皮膚や筋肉を揉んだり、撫でたりして血液の循環を良くして、自然治癒力の働きを良くする。

つまり、自分は週末に体を動かすことが多かったので、血液の循環を良くすることより、凝り固まった部分の循環不良を直す方が効果があったということであろう。

(酸素カプセル)-はっきり言って×

ちょっと前に流行った酸素カプセルも試してみた。結論としては、効果を実感することが出来なかった。効果として、疲れやすくなっていたので、疲れを取ることと、新陳代謝、免疫、自律神経、血流など体全般の機能改善を内側から図れるということでトライしたが、そのような効果があったかどうかは疑問である。スポーツ選手とか使っていると聞くので、体を酷使している人には良いのかもしれないが普通の人にはどうなのか分からない。少なくとも自分は効果が無かった。

(スーパー銭湯)-サウナは○

健康のためには血流を良くすれば良いと言うことで、スーパー銭湯にも通った。毎週、毎週行ったので、結構常連になっていた。それも休職中の平日の昼間に行っていたので、何をしている人なのか分からないようなおじさんとお年寄りが多かった。スーパー銭湯の中でもサウナは効果があると思った。サウナに入って、冷たい風呂に入るのを繰り返していると頭がすっきりして、とても元気になった。よってしばらく通っていたが、金銭的な問題で毎週行けなくなってしまった。お金が掛かるので、もっと効率の良い方法を探す必要がある。

岩盤浴も一時期試していたが、汗はかくがあまりすっきりするという感じはしなかった。どちらかと言うとダイエットには良いのかもしれないが、うつ病に効果があるかどうかは疑問である。

(フィットネス)-うつ病のときは貯金優先?

フィットネスにも通った。しかしこれはあまり長続きしなかった。効果が出る前に金銭的な問題で退会することになったので、良い、悪いの判断は出来ない。

うつ病になってすぐは、お金のことをあまり心配していなかったが、結構休むと貯金があっと言う間に無くなる。なので、体を動かすことは良いことであるが、うつ病で休職中はフィットネスに入ることはおすすめしない。出来るだけ早い段階で、生活レベルを下げて、お金を使わないようにした方が良い。

(外出)-気分が良い時は◎、朝日は大事!

気分転換のための外出はした方が良いが、うつ病になってすぐは出る気にならない。自分はある程度元気になった段階で妻と外食したり、バイクの免許を取りに行ったりした。後は、海に行ったり、公園に行ったりしたが、すぐに飽きてしまう。

しかし、自然には癒し効果が絶対にある。自然の癒し効果に気付くようになるのは、自分と向き合い、認知療法を取り入れた後だった。気持ちの問題なのである。

うつ病のときは感動があまり無いが、認知療法である程度自分と向き合い、今あるものに感謝するようになると自然にすごく癒されるようになる。朝の太陽なんかとても気持ちが良いと最近は思う。生きていることに感謝である。

(妻と子どもとの時間)

一番癒されるのは、妻と子どもとの時間である。休職すると妻が毎日大変であることが分かるし、子ども達も頑張っている姿を見ることが出来る。当然コミュニケーションも増える。実はこの時間が一番自分としては、癒されたような気がする。日中子ども達は学校に行ったり、妻は用事があって外出したりすると寂しくなるが、夕食を皆で一緒に食べるのはとても幸せな時間である。幸せと思う瞬間を増やすのが大事なのではないかと思う。

認知療法及びうつ病を克服する前に、リラックスしてやる気が出るまで、何もしない、何も考えないのが大事だと思う。自分は何も考えないというのが一番難しかった。

第1章うつ病との戦い-(10)うつ病に効く漢方について

(10)うつ病に効く漢方について

うつ病になって、メンタルクリニックに行くようになり、いろいろな薬を試したのですが、なかなか良くなりません。精神安定剤と抗うつ薬を処方されて、それを服用しています。しかし、6年間も経つのに一向に治る気配がありません。自分としては焦りました。世間では、うつ病は「心の風邪」という事になっていますが、そんな軽いものではないと思うようになりました。多分、うつ病になった患者に対して、それ以上不安にさせるのは良く無いという事もあり、「こころの風邪」という言い方をするのではないかと思います。

抗うつ薬は「パキシル」ですが、最高4錠まで行きました。これでも治らないので、自分として、ネット等でいろいろ調べることにしました。その中で出会ったのが、漢方でした。うつ病に効くと言われている漢方はたくさんありました。

名前が難しいのが漢方薬の面倒なところですね。良いとされるのは、香蘇散(こうそさん)、 柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)、桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)、加味逍遙散(かみしょうようさん)などのいわゆる順気剤(じゅんきざい)です。

主治医の先生に、なかなか症状が良くならないので、漢方とか出してくれませんかと言ったところ、薦められたのが「柴胡加竜骨牡蛎湯」でした。薬があまり効かないと思い始めてから、何でも調べるようになりました。その結果、「柴胡加竜骨牡蛎湯」は、“神経の高ぶりをしずめて、心と体の状態をよくします。具体的には、高血圧や動脈硬化にともなう諸症状、神経症や不眠、また、精神面がかかわる動悸や性的機能の低下などにも用います。体力が中くらい以上の人で、肋骨下部が張り胸苦しさのある人に向きます。”と書いてありました。副作用もそれほど無さそうなので、服用する事にしました。

最初は何の変化も無いと思っていたのですが、2週間くらいしてからか、なんだか気分的に良いと思える日が多くなってきた事に気付きました。これは良いと思い、それ以来この漢方は服用し続けています。

あと、調べている時にナイナイの岡村さんが服用していた漢方薬がツムラ103の酸棗仁湯(さんそうにんとう)であると書いてありました。こちらの効用は、神経をしずめて、寝つきをよくします。体力があまりなく、繊細な人に向く処方です。と書いてあったので、ちょっと自分とは違うと思って服用していません。岡村さんは治ったのでしょうか?

主治医にお願いすれば、処方してもらえると思いますが、ツムラからも市販されているので、少しでも不安な気持ちになったり、眠れない場合は服用すると良いと思います。

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