第3章(9)うつ病から全般性不安障害?自律神経失調症?

(9)うつ病から全般性不安障害?自律神経失調症?

不安が戻ってきた

2014年2月23日に断薬してから3か月、厳密に言うと3か月と2週間くらい過ぎた時のことである。ここまで順調であったが、何故か、不安になることが多くなっていた。それも身体的にも、動悸、息切れ、胸の痛み、肩こり、頭痛が伴うので、更に不安が増した。

仕事、家族、自分の健康等々悩みは尽きないが、断薬してしばらくは、断薬出来たことが嬉しくて、あまり不安になることが無かった。どちらかと言うと、薬に頼らなくて済み、少しでも元の状態に戻れたことが嬉しかった。また、将来に対する希望が出てきたので、いろいろな事をポジティブに考えることが出来ていた。

しかし、3か月経過した頃(大体2週間くらい前)から、段々のその状態に慣れてしまったためか、いろいろの事が不安になってしまった。これは病気なのだろうか?といろいろと調べていると、全般性不安障害という病気にたどり着いた。症状を見ると当てはまる。人生いろいろあると思っているが、うつ病は克服したと思ったのに、今度は全般性不安障害かと思い、結構辛くなった。

自律神経失調症

2014年の6月初旬からコントロールの出来ない不安に襲われるようになり、久しぶりにメンタルクリニックに行った。自分でいろいろとサイトを調べた結果、不安障害・全般性不安障害ではないかとか、ミッドライフ・クライシスではないかとか、なんて診断されるかドキドキしていた。

結果、「自律神経失調症」と言われた。結局はストレスから来るもので、うつ病と似ているということである。どちらもセロトニンが不足することから起きる体の異常なので、一番良いのはストレスから逃げることだと言われた。

”私も逃げることが出来れば、逃げたいが、家族もいるので逃げることが出来ない。”と伝えた。先生もそれは分かっていると優しく言ってくれた。昔であれば、逃げることが出来たかもしれないが、現代人は逃げることが出来ない。

抗不安剤とドーパミンを増やす薬を処方された。

また、薬漬けかと思うと不安になるが、まずはこの不安を取り除いて、冷静に判断出来るようになりたい。

抗不安薬−ワイパックス&ドグマチール

自律神経失調症と診断されて、今回服用されたのは「ドグマチール」と「ワイパックス」であった。

うつ病の時には、抗うつ薬として「パキシル」、「リフレックス」、そして最後に「サインバルタ」にお世話になったが、断薬するときの苦しみを考えると、副作用や耐性、依存が少ないものを希望した結果だと思っている。

先生に説明されたのは、「ワイパックス」は心を落ち着けるGABAの働きを助けるということであった。チョコレートでGABAあるので、あれだと分かった。チョコレートになるくらいだから大丈夫なのだろうと自分に言い聞かせた。「ドグマチール」は、ノルアドレナリンに作用して、意欲が出てくると言われた。

家に帰って調べると、両方うつ病でも使われているということが分かったが、離脱症状がないとか、依存が少ないというコメントが多かったので、安心して服用した。

飲み始めて、5日程度でかなり不安も消えて、体調は戻ってきた。不思議と体調が悪い時でも寝ることが出来ていたのは、良かった。

抗不安薬−ロラゼパム&スルピリド

うつ病で3回休職して、金銭的に厳しい毎日を過ごしていることもあり、出来るだけお金を使わずに生活する方法が常に考えている。

最初に処方された、「ワイパックス」と「ドグマチール」の代わりに、「ロラゼパム」と「スルピリド」というジェネリック薬に変更した。テレビでコマーシャルをやっている沢井製薬の薬なので、なんとなく安心して服用している。

値段も安いので、ジェネリックがある場合は、薬局でお願いしたほうが良い。

抗不安薬にも離脱症状がある

抗不安薬で自律神経失調症はだいぶ良くなった。服用時には、離脱症状が無いと言われていたが、抗不安薬も止めると離脱症状があることが分かった。

何故そう思ったかと言うと、「ワイパックス」と「ドグマチール」を服用してかなり不安が取れて調子が良くなってきたこともあり、たまに飲むのを忘れてしまうことがあった。するとどうなるかと言うと、不安が戻ってくるのと、のどの渇き、頭痛、ちょっとした眩暈が起こった。調べてみると、依存症になる可能性があるとのことである。

抗うつ薬や抗不安薬は脳に直接働きかける分、離脱症状は避けられないのだろう。出来れば、服用したくないと思っていたが、不安に負けそうになるので、続けた。

第3章(1)薬の離脱症状とは?-抗うつ薬の断薬

第3章(2)離脱症状との戦い

第3章(3)抗うつ薬など薬の離脱症状の対策

第3章(4)自分に合う漢方の見つけ方

第3章(5)うつ病になってから読んだ本 – ツレがうつになりまして

第3章(6)メンタルクリニック及び抗うつ薬の変更


第3章(7)ジョギング・ランニングはうつに効果絶大!

第3章(8)自分の断薬体験をまとめてみました – 抗うつ薬の断薬編

第3章(9)うつ病から全般性不安障害?自律神経失調症?
 


第3章(8)自分の断薬体験をまとめてみました – 抗うつ薬の断薬編

(8)自分の断薬体験をまとめてみました – 抗うつ薬の断薬編

断薬の前に徐々に減薬

自分が断薬を決意したのは、2014年の1月である。メンタルクリニックを変更し、抗うつ薬をパキシルからサインバルタへ変更し、服用する量も順調に減らすことが出来たこともあり、先生からそろそろ断薬にチャレンジしても良いのではないかと言われた。自分自身も薬の量を減らしてもある程度対応出来たこともあり、やる気になっていた。

2013年の12月時点で、サインバルタの量を20mgから10mg(1錠)に減らした。パキシルの時にも減薬チャレンジしたがあまりにも苦しくてすぐに元に戻した。離脱作用がかなり苦しかったので、同じようなことが起こるのではないかと覚悟していた。しかし、サインバルタの場合3日経過した時点で動悸、息切れ、頭痛等があったものの、パキシルとは比べものにならないくらい軽いものであった。苦しむのを覚悟していたのと、離脱作用が比較的軽かったこともあり、かなり嬉しかったのを覚えている。そして、10日後には動悸、息切れ、頭痛等はもうなくなっていた。

その時の先生の話では、うつは治っているので、あとは離脱作用が無いように減薬する事だった。先生によっては少しずつという人もいるが、骨折していて骨がくっついたらギブスを外すように、時間を掛けずに止めた方が良いと言われた。私は、そういう前向きな考え方が好きで、今まではマイナス思考だったが、出来るような気になっていた。

いざ断薬!

最後の抗うつ薬を服用し、断薬したのが2014年2月23日であった。そこから1週間程度あまり苦しい離脱症状は無かった。動悸、息切れ、頭痛、目眩等は覚悟していたが、動悸と腹痛が起きたくらいでその他に気になる症状はそこまで無かった。腹痛が断薬にやるものなのか分からなかったが、このまま行けば断薬出来るのではないかと安心していた。

しかし、2週間経過した段階で眩暈、寒気、息切れ、動悸がするようになった。これは離脱症状なのだろうか?と自問した。この季節は、花粉やインフルエンザ等、離脱症状以外でこのような症状が現れる可能性もあるので、様子を見ようとその時は思った。また、やはり簡単には断薬出来ないと自分に言い聞かせた。ある程度覚悟していたのと、自分は治っているので離脱症状を克服するだけだと気持ちを強く持っていたので、多少のことでは気持ちが折れることは無かった。

そしてサインバルタを断薬してから3週間が経過した。2週間目に現れた離脱症状は、3週間目になっても軽くならなかった。未だに眩暈、動悸、息切れが続いていた。特に会社に行って、午後から調子が悪くなることが多かった。また、関節も痛くなって、熱があるような感じがすることもあり、体温計で測っても熱は無いということが続いた。そんなにすぐに全快になるとは思っていないが、早く体調が良くなる事を祈った。心を強くもって。

断薬をして、4週間。動悸、息切れ、頭痛、倦怠感、頭がぼーっとする等、様々な離脱症状があった。この時点でも時々、動悸がしていたが、特に薬を飲まないと苦しく我慢出来ないようなことは無かったので、ここまでやってこられた。サインバルタが自分にあっていたのであろう。本当にメンタルクリニックを変更し、抗うつ薬を変更して良かったと思った。

この時期仕事では結構プレッシャーや上手く行かないことがあったが、認知療法のおかげで自分感情を何とか抑えていた。これまでであれば、心が折れていたところを思考方法で回避していた。認知行動療法は皆に知って欲しい。特にうつ病で長い事を苦しんでいる人には必要だと思う。

いろいろと考えすぎて、気持ちが沈んでしまうのは、人間として仕方ないが、切り替える事が出来ないとどんどんマイナスオーラが体を浸食して、うつ状態になってしまう。気分転換をするのが、うつ病の人には実は一番難しい。気分転換=思考方法で何とか切り替える手段を身に着けて欲しい。

いよいよ復活か?

そして、6週間が経過した。

断薬前は離脱作用をかなり覚悟していたので、サインバルタの離脱症状の少なさに感謝している。6週間経過した時点、動悸、息切れ、立ち眩み、頭痛等の症状はほとんど無くなった。気になる症状はほぼ無い。肩こりや首の裏が凝っているが、これは単にパソコンと毎日向き合っていて、姿勢が悪いからだろう。

断薬してから気を付けていた、規則正しい生活は今でも続けている。毎日22時には寝るようにしていて、起きるのは6時前後である。週末はジョギングしており、時間があれば温かくなったので平日の夜も走るようにした。朝の太陽と運動でセロトニンを増やす事を意識した。

この前の記事でも書いたが、嬉しい事に断薬してから体重が減った。うつ病で調子が悪かった時は最高で76キロになったが、この時67キロになっていた。1年で9キロ近く減量したことになる。これは、ジョギングや規則正しい生活のおかげであろう。

順調と思うと順調になるという思考の部分もコントロール出来ている。いよいよ復活と言っても良いのだろう。

そして、サインバルタ(抗うつ薬)を断薬してから、2か月が経過した。最初は断薬してやっていけるか不安であったが、結果的に断薬して良かった。4週間経過した時点では、眩暈・動悸・息切れ等の離脱症状があり、本当に克服出来るのか不安であったが、2ヶ月経過した段階では全く離脱症状が現れなかった。逆に元気になっていた。規則正しい生活、禁煙、ジョギングを続けたこともあり、かなり調子が良かった。

仕事も順調であり、新たなスタートがやっと切れるような気がした。

第3章(1)薬の離脱症状とは?-抗うつ薬の断薬

第3章(2)離脱症状との戦い

第3章(3)抗うつ薬など薬の離脱症状の対策

第3章(4)自分に合う漢方の見つけ方

第3章(5)うつ病になってから読んだ本 – ツレがうつになりまして

第3章(6)メンタルクリニック及び抗うつ薬の変更


第3章(7)ジョギング・ランニングはうつに効果絶大!

第3章(8)自分の断薬体験をまとめてみました – 抗うつ薬の断薬編

第3章(9)うつ病から全般性不安障害?自律神経失調症?
 


第3章(7)ジョギング・ランニングはうつに効果絶大!

(7)ジョギング・ランニングはうつに効果絶大!

第2章の「ジョギングでうつ病を克服したーリズム運動」でも書いたように、リズム運動は幸せホルモンであるセロトニンを増やす効果があるため、もうかれこれ8年以上は続けている。断薬している時も、離脱症状が苦しい時は軽くジョギングすることで気分転換していた。どんなに気分が悪くても、走った後はスッキリするものである。それがセロトニンの効果なのだと思う。

更に良いこととしては、ジョギングを続けたことにより、マックス76キロまでいった体重が、徐々に落ちて64キロまで減らすことが出来た。うつ病になり、動かなかったことや抗うつ薬で食欲が増し、かなりの量を食べていたため、76キロまで太ってしまったが、ジョギングのおかげで64キロまで戻した。2018年5月現在64キロをキープしている。

それ以外にも様々な効果があったので、以下にまとめてみた。

まずはダイエット効果!

冒頭でも書いたが、多分これが自分にとって一番嬉しかったことである。76キロの時はお腹が出過ぎて自分の足下が見えないとか、靴ひもを結ぶのに苦労するとか、子どもと遊んでいてもすぐに疲れるとか、子どもたちから「デブ」と言われるとか、食費がかさむ等々、良いことは何もなかった。当然健康診断の結果も悪いので、お医者さんからも注意されていた。

自分が走り始めたのは、もともとセロトニンを増やす効果があるためであったが、徐々に退場が減って行くのが継続するためのモチベーションになったと言える。

無理に走って苦しくなるのは良くないので、まずは自分のペースで走るのが良いし、実はゆっくり走った方がダイエット効果はあるとのことなので、トライして欲しい。

不安とか離脱症状の緩和

うつ病の時には不安になったり、断薬の時には離脱症状が苦しかったりといろいろとストレスに感じることが多いと思うが、そんな時には走ると精神的に安定する。

これはいろいろなブログ記事で触れているが、セロトニンの効果である。セロトニンは精神を安定させてくれる神経伝達物質で、ジョギングのようなリズム運動により分泌を高めることが出来るのです。つまり習慣化すると、セロトニンが常に分泌されている状態になるので、精神的に常に安定した状態を保つことが出来るようになる。

あと自分が心掛けていたのは、走っている時に周りの風景を見たり、季節を感じたりすることだった。それによって、走ることが楽しいこととなっていた。

オススメは朝走ることである。太陽もセロトニンを増やす効果があるので、朝陽を浴びながら走るのはかなり気持ちが良い!

睡眠に良い

ジョギングをすると当然疲れます。また、セロトニンによって夜眠れるようになるのである。

日中に分泌されたセロトニンは、夜になるとメラトニンという睡眠ホルモンに変化する。よって、ジョギングすることでしっかりと分泌されたセロトニンが、夜にメラトニンに変化してぐっすり眠れるようになるというわけだ。

寝られないで困っていた自分も、ジョギングを始めてからは結構夜寝られるようになった。夜寝られると朝も起きやすくなり、気分が良いのでまた走りに行くという好循環が出来る。この好循環によって自分はうつから抜け出すことが出来たと思っている。

体力アップで疲れにくい体に

これは子どもと遊んでいるときに感じたことですが、ジョギングを始める前はちょっと動いただけで疲れていたのが、鬼ごっこやサッカー等を子どもたちとやっていてもそこまで疲れなくなり、逆に楽しむことが出来るようになった。

走ると疲れが取れなく大変と思う人もいるかもしれないが、逆だと思う。仕事も日中眠くなることが多かったのが、あまり眠くならなくなった。ジョギングすることで、ストレス発散しリフレッシュするので、心も体も常にフレッシュな状態を保つことが出来るようになる。

免疫力アップで風邪をひかない体に

大人になっても風邪とか引きやすかったのが、あまり風邪をひかなくなった。これはジョギングによるところが大きいと思う。良く体を冷やさない方が良いと言われるが、体を温めた方が病気になりにくいからである。走って血流を良くすることで、体が温まり、病原菌をやっつけてくれる。

頭の中や考え事の整理が出来る

脳科学者の茂木先生も言っているが、走ると頭の中が整理しやすくなる。走っていると最初は呼吸が苦しかったりするので、考えるのが難しいが、ちょっと慣れてくるといろいろなことを考えるようになる。自分との対話がスタートするのである。この時間は結構集中することが出来るので、これまで答えが見つからなかったことや、新しいアイデア等が浮かびやすくなる。

また、セロトニンのおかげか、ポジティブになることが多いので、普段悩んでいることも大したことが無いと思えたり、解決策を思いついたりする。

ここまで読んで頂いてどう思ったか分からないが、ジョギングってまとめるとかなり効果があることが分かると思う。絶対オススメである。

第3章(1)薬の離脱症状とは?-抗うつ薬の断薬

第3章(2)離脱症状との戦い

第3章(3)抗うつ薬など薬の離脱症状の対策

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第3章(5)うつ病になってから読んだ本 – ツレがうつになりまして

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第3章(7)ジョギング・ランニングはうつに効果絶大!

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第3章(9)うつ病から全般性不安障害?自律神経失調症?

第3章(6)メンタルクリニック及び抗うつ薬の変更

抗うつ薬をパキシルからサインバルタに変更

2013年の5月にメンタルクリニックを変更して、抗うつ薬をパキシルからサインバルタに変更しました。そこから、認知行動療法やジョギングを行い、かなり順調に回復しました。

2013年12月には、かなり体調や気分的にも良くなり、20mg飲んでいたサインバルタを12月末から10mgに減薬しました。パキシルは、SSRI「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」であり、サインバルタはSNRI「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」です。サインバルタはやる気が出るノルアドレナリンにも作用することから、効果が出やすいと言われています。また、切り替える際にも離脱作用がパキシル程ひどくないと説明されました。

パキシルを飲んでいた時に薬が切れてしまって、かなり離脱作用で苦しみました。あまりにも辛すぎて、死にたいとさえ思いました。パキシルの離脱作用は半端無いので、現在服用している人は切り替えた方が良いと思います。

サインバルタの場合、自分の経験ですが、減薬をして2日間は全く離脱作用はありませんでした。しかし、3日目になり動悸・息切れ・頭痛等の始まりました。一度、パキシルで経験していた事もあり、ある程度予想出来ていたので、離脱作用だと分かりました。違いは、パキシルと比較すると離脱作用が軽いという事です。パキシルの時は、本当に耐えることが出来ませんでした。しかし、今回のサインバルタは調子が悪いものの、我慢すれば生活する事が出来ました。

そして、10日が過ぎたある瞬間から、全く動機・息切れ・頭痛等の体の変調は無くなり、むしろメチャクチャ調子が良くなりました。こんなに調子が良いのは久しぶりです。かなり自信が付きました。

これで来月には0mgにする予定です。先生の話では、うつは治っているので、あとは離脱作用が無いように減薬する事だと言われました。先生によっては少しずつという人もいますが、骨折していて骨がくっついたらギブスを外すように、時間を掛けずに止めた方が良いと言われました。私は、そういう前向きな考え方が好きで、今まではマイナス思考でしたが、出来るような気になりました。

ここから減薬へと進んでいきました。

第3章(1)薬の離脱症状とは?-抗うつ薬の断薬

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第3章(5)うつ病になってから読んだ本 – ツレがうつになりまして

(5)うつ病になってから読んだ本 – ツレがうつになりまして

最初にうつ病で休職をした時に妻が買ってきてくれた本が、「ツレがうつになりまして。」という漫画でした。うつ病というのはそれまで経験が無かったので(普通そうだと思いますが)、どのような状態になるのかを理解する上でも参考になった漫画でした。妻も少しでもうつ病を理解するために自分でも読もうと思って買ったと言っていました。うつ病の人にしか分からない事が漫画で分かりやすく書いてあるので、言葉で説明するより家族に伝えやすいとも思いました。

自分が経験した事が書いてあったりすると共感しますし、自分以外にも同じような事で苦しんでいる人がいるのかと思うと少し気が楽になったのも事実です。抗うつ薬のおかげで調子が良くなったり、悪くなったりするのはまさしくその通りだと思いました。また、会社を休むことに罪悪感があるのも、まさしく自分と同じでした。更に雨の人や曇りに気分的に落ち込むのも同じだと思いました。抗うつ薬を止めた今でも、冬になって朝暗かったり、雨が降ったり、曇ったりしていると暗い気持ちになります。うつ病の原因としてセロトニンが関係していると言われていますが、太陽光によってセロトニンは生成されます。天気が悪いと気分的に落ち込むのは、セロトニンがうつに関係していると実感出来る出来事です。

漫画なので、数時間で読み終わってしまいます。自分はうつになって7年近く経ちますが、何回も読み返しています。そして、少しずつ良くなっている自分に気付きます。そういえば、数年前はこうだったなという事が出てくると今では懐かしく思ったりしています。絵もそうですが、全体的にソフトでゆったりした感じの漫画なので、気持ちも楽になります。うつ病は自分の思考方法・考え方を変えるのがとても大事なので、このようなリラックス出来て、気持ちが温かくなる漫画はとても良いと思います。個人的にはおすすめの本です。

アマゾンとかでのレビューも良いですし、中古品も売っています。

また、映画にもなっているので、時間のある時はレンタルビデオ店に行って借りてくるのも良いでしょう。自分で行けない場合は、家族の人にお願いするのが良いと思います。

 

 

第3章(1)薬の離脱症状とは?-抗うつ薬の断薬

第3章(2)離脱症状との戦い

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第3章(4)自分に合う漢方の見つけ方

(4)自分に合う漢方の見つけ方

漢方は難しいというイメージがあります。葛根湯は風邪の時に服用するくらいで、その他の漢方はあまり接点が無いのではないでしょうか。漢方薬の多くは、その人の体質や症状に合ったものでないと、十分に効果を発揮することが出来ないそうです。そう言われると更にハードルが高くなります。

自分の体質を知るためには、漢方特有の”ものさし”が必要で、漢方に詳しいお医者さんは、その”ものさし”をもとに、あなたに合った漢方薬を選んでくれるのです。なので、一番良いのは病院でお医者さんに相談することだと思います。

しかし、自分の体質を知っておくのも大事だと思いますので、調べた事を共有します。

漢方で言う体質とは – 「証(しょう)」

漢方では、特有の“ものさし”があります。「証(しょう)」と「気・血・水(き・けつ・すい)」です。漢方では各自の病態だけでなく、体質を診てどの漢方薬を処方するか判断します。

例えば、ニキビの治療をするにおなかを診たり、冷えの治療なのに生理(月経)の状態を聞いたりするなど、治してもらいたい病気や症状とは関係のなさそうな部分も診察したり、内容を聞いたりします。

それは、その人の体質を見極めた上で、その人に合う漢方薬を処方するために必要なのです。

「証」は体力、病気に対する抵抗力のものさし

「証」とは、簡単にいうと、「その人の状態(体質・体力・抵抗力・症状の現れ方などの個人差)をあらわすもの」です。本人が訴える症状や、体格などの要素から判別するそうです。そして漢方ではその「証」に合った漢方薬が処方されるのです。

そのため、同じ症状であったとしても、自分の「証」と他の人の「証」が異なれば、当然、処方される漢方薬も違ってくるのです。自分が服用している漢方薬を同じ症状だからといって、他の人に薦めても同じ効果が期待できない可能性があるのは、このような理由からなのです。

しかし、場合によっては「証」に関係無く、症状に合った漢方薬を処方することもあります。自分もサイトで見つけた漢方をまずは試すことからしています。

 

「気・血・水」は不調の原因をはかるものさし

もう一方で、不調の原因を探るためのものさしとして、「気・血・水」があります。

漢方の世界では、自分たちの体は「気・血・水」の3つの要素が体内をうまく循環することによって、健康が維持されていると考えるそうです。逆に、それらが不足したり、滞ったり、偏ったりしたときに、不調や病気、障害が起きてくるということです。

そのため、診察で「気・血・水」の状態を診て、どこに問題があるのかを見つけようとするのです。 

気・血・水が乱れると、どのような症状が出るのかと言いますと、以下のようなものになります。

気の不調

気虚 - 無気力、疲労感、だるさ、食欲不振など 
気滞、気うつ - 頭重、のどのつまり、息苦しい、おなかが張るなど
気逆 - 動悸、発汗、不安感など

自分の状態を把握する

漢方を使用する際には、上記の「証」と「気・血・水」のものさしで判断するのが有効だとされています。これを知っているか、知らないかで、お医者さんにより自分に合った漢方を処方してもらえる、もらえないが決まると言っても良いのではないでしょうか。

漢方を処方する際にお医者さんでは、「四診」という手法で診断を行います。まず、「望診」で顔色、表情、姿勢、体型等を確認します。続いて、「聞診」で声の大きさ、トーン、話し方、咳の出方、痰(たん)の様子(つまり方)、呼吸音などを聞く診察を行います。その中で、場合によっては体臭や口臭を嗅ぐこともあります。更に、「問診」で困っている自覚症状や、過去にかかった病気、食べ物の好み、ライフスタイル、仕事、月経の様子などさまざまなことを聞きます。そして、「切診」と言い、実際に体に触れて診断するのです。

これらを総合的に判断して、お医者さんは自分に合った漢方を選んでくれるのです。

 

第3章(1)薬の離脱症状とは?-抗うつ薬の断薬

第3章(2)離脱症状との戦い

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第3章(3)抗うつ薬など薬の離脱症状の対策

(3)抗うつ薬など薬の離脱症状の対策

私が実践した、うつ病や自律神経失調症で使われる薬の離脱症状の対策について書いていこうと思います。

まずはこころの準備

抗うつ薬を断薬しましょうとお医者さんに言われたから、離脱症状が来ることを覚悟してください。必ず来ます。自分はとにかくパキシルの時に酷い思いをしていたので、サインバルタを止める時も、相当苦しい離脱症状を覚悟していました。

とにかく死にそうになると思っていれば、ちょっと症状が出ても、「あれ?今日は大したことない!」と思う事が出来るのです。正直、サインバルタの離脱症状は、パキシルと比較すると相当軽いものでした。しかし、初めてだったと想像すると、結構動悸、息切れ、眩暈、ふらつきは怖いものだと思います。

対策①-まずはストレスを理解しましょう!

うつ病や自律神経失調症に関係するストレスは、一般的に次の4つがあると考えます。

  1. 精神的ストレス(不安や恐れ、嫌悪感や怒りなどマイナスの感情になる出来事)
  2. 構造的ストレス(骨盤・背骨・頭蓋骨などのゆがみや筋肉の緊張や姿勢の悪さなど)
  3. 化学的ストレス(食べ物・飲み物・薬・サプリメント・化学物質など)
  4. 温度と湿度、気圧変化などのストレス(快適でない温度や湿度や気圧とその急激な変化)

薬の離脱症状も含めて、うつ病や自律神経失調症も他の病気の症状も、全てはストレスが大きいことで出てくるのです。離脱症状の場合、先ほど書いたように長期間服用していたお薬が急に体に入らなくなることで起こります。つまり、化学的ストレスに当てはまります。

4つのストレス要因が積み重なって、自分のストレス許容量を超えると、うつ病や自律神経失調症になるのです。つまり離脱症状の対策としては、4つのストレス全てをチェックし各ストレス値を低くする事を意識することが大事になります。

断薬によって化学的ストレスを感じるわけですから、精神的・構造的・温度と湿度、気圧変化などのストレスを出来る限り抑えたり、減らしたりすることが出来る快適な環境を整える事がとても大事だと思います。それでなくても断薬のストレスがあるので、他にストレスになるようなことからはこの期間は逃げるべきです。

一番良いのは、長期で休みになるときに合わせて断薬する事だと思います。仕事をしながら断薬するのはかなり辛いと思います。

対策②-体力をつける!寝ることが大事!

同じストレスを受けても症状が出る人と出ない人がいます。それはなぜでしょうか?

実はその一つに体力の差があります。人間の体力は4つに分けることが出来ます。

  1. 運動力(体を動かしたり、頭を働かしたりする力。働いたり考え込んでいたりするときなど)
  2. 治癒力(病気や傷を治す力)
  3. 免疫力(菌やウイルスから体を守る力)
  4. 調整力(体温や血圧、血糖値など体の色々なものを一定に保つ力)

これらの力がストレスに抵抗して人間は生きているのです。つまり、これらの力がなければ先ほどの 4つのストレスに抵抗できないということになります。薬の離脱症状は体力がなければ出やすくなります。

つまり、体力がない方は離脱症状も出やすいのです。更に言うと「疲れていると離脱症状は出やすい」ということになります。

という事で、離脱症状の2つ目の対策は「体力を上げる」ということになりますので、体を鍛えるということが必要になります。

運動している人は分かると思いますが、体力は「超回復の原則」という法則どおりに上がっていきます。どういうことかというと、今あるストレスを克服することで少し体力が付くので、ストレスを受けている方はそれを克服してから鍛える必要があります。筋肉はウェイトトレーニング等で鍛えて(ストレスを与えて)、回復するときにつくのです。疲れているときにトレーニングをしても、疲れが増すばかりで体力は上がらないのです。

体力を上げるためには、特に睡眠が重要で、睡眠が短かったり浅かったりすると副交感神経が働けずに症状が改善することが遅くなります。つまり、体力をつけるには、始めにゆっくりと睡眠をとる必要があるのです。
睡眠についてはこちら

体力をつけるには睡眠がとても重要!

しかし、離脱症状が出ていて、それが焦燥感や不安感になっているときは眠った方がいいと思っていても眠れなくなります。この場合は意識的に副交感神経を働かせる必要があります。

カフェインや砂糖は控える

まずカフェインや砂糖などを日ごろから取らないようにしましょう。これらは副交感神経の働きを阻害してしまいます。

昼寝をする

また、睡眠の時間を増やすために昼寝をするのも有効です。昼寝をするときはソファーや座布団などで寝ようとせずに、日頃から寝ている環境と同じ環境にします。ベッドで寝ている方はベッドに入り、布団の方は布団に入りましょう。

腹式呼吸

そしてゆっくりと腹式呼吸をします。

腹式呼吸が出来ない方はただゆっくりと呼吸をするだけでも効果がありますので、ゆっくりと呼吸をしてください。そして呼吸を数えます。1から10まで数えたら、また1に戻って数えなおします。

これを10回ぐらい続けるつもりで呼吸をしてください。

また、次のような方法でもかまいません。

息を吐くときに、息と一緒に体の力が抜けていくイメージをしてください。そしてその力が抜けている感覚を感じて下さい。筋弛緩法にも似ていると思います。そして意識が少しだけ静まるところだけを意識してください。

このようなことを続けていくことで、睡眠が少しずつとれるようになってきます。

ジョギングをする

体力を上げることもそうですが、セロトニンを増やす役割も果たしますので、ジョギングはおすすめです。倦怠感、動悸、息切れ等があったりして、ジョギングに行きたくないと思ってしまうかもしれませんが、ジョギングも薬だと思って行ってみるのが良いと思います。自分も体調が悪いなと思った時でも、ジョギングをしてリフレッシュしました。

ジョギングは今でも続けています。事実、走ることでストレス耐性はかなり高くなったと思います。最近はかなり元気になっていますし、昔のようにすぐに怒るような事が少なくなりました。更に体重に落ちてきましたし、今は楽しんで走っています。

ストレスフリーの生活を心掛けて、快眠&体力アップで頑張ってください。

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第3章(7)ジョギング・ランニングはうつに効果絶大!
第3章(8)自分の断薬体験をまとめてみました – 抗うつ薬の断薬編

第3章(9)うつ病から全般性不安障害?自律神経失調症?

 



第3章(2)離脱症状との戦い

(2)離脱症状との戦い

私の離脱症状体験-パキシルは死ぬほど怖い!

私はこのような離脱症状の事を知らずに、パキシルと当時4錠服用していたのですが、お盆期間中に薬が切れてしまい、非常に苦しい思いをしました。とにかく何も出来ません。倦怠感、頭痛、動悸、息切れ、眩暈、吐き気、ふらつき、耳鳴り等々、ありとあらゆる体の不調が一気にきました。当然立っていることも出来ません。出来るだけ冷たい床に寝転がって、死んだように過ごしていました。正直生きているのが辛いとさえ思いました。

薬が強い分、離脱症状もキツイのだと思います。そこからネットで調べて離脱症状について知りました。それ以前にも出張へ薬を持っていく事を忘れて、辛い思いをしたことがありましたが、その時は5日間だったため、5倍以上の苦しみでした。

それをきっかけになるべく早くパキシルを止めようと決心して、それまで通っていたメンタルクリニックから、別のメンタルクリニックに行く事にしました。うつ病がなかなか治らず、心配になったり、不安になったりした場合、セカンドオピニオンを求めるのはとても大事な事だと思います。

離脱症状を知っていると対応が楽になる

「なぜ離脱症状が出るのか!?」という『知らない・分からない』ということが、大きな不安を作り、うつ病や自律神経失調症の症状を更に悪化させてしまうと思います。

なぜなら、不安になると交感神経が過剰に働き、副交感神経が働かなくなります。すると、うつ病や自律神経失調症の症状が治りにくくなるばかりか悪化していくのです。自分も離脱症状が起きた時は、自分は一生治らないのではないかと不安になりました。しかし、『知ること』で不安が解消されて、対応することが出来るようになったため、症状が改善していきました。

うつ病の方で、抗うつ薬を服用されている方は、きっとこのようなことで苦しむことになる人が多いと思い、ホームページに掲載することにしました。



『知ること』で不安が解消されれば、自律神経も整い副交感神経が働き始めて症状が改善していきますので、薬の離脱症状でお困りの方はご参考にしていただければと思います。

第3章(1)薬の離脱症状とは?-抗うつ薬の断薬
第3章(2)離脱症状との戦い
第3章(3)抗うつ薬など薬の離脱症状の対策
第3章(4)自分に合う漢方の見つけ方
第3章(5)うつ病になってから読んだ本 – ツレがうつになりまして
第3章(6)メンタルクリニック及び抗うつ薬の変更

第3章(7)ジョギング・ランニングはうつに効果絶大!
第3章(8)自分の断薬体験をまとめてみました – 抗うつ薬の断薬編

第3章(9)うつ病から全般性不安障害?自律神経失調症?

 




第3章(1)薬の離脱症状とは?-抗うつ薬の断薬

(1)薬の離脱症状とは?-抗うつ薬の断薬

うつ病と生きていくと心に決めてから認知行動療法やセロトニンを増やす取り組みをいろいろと試してきました。その結果、だんだん体と気持ちのバランスが良くなり、自分をコントロール出来るようになってきたのが分かりました。

そんな時、主治医からそろそろ抗うつ薬を止めてみる?という話がありました。以前パキシルが無くなり服用出来なかった時にかなり辛い思いをしたので、自信が無かったのですが、体調も良くなってきたのもあり、チャレンジすることにしました。

パキシルの時にかなり苦しかったので、何故そうなるのかは調べました。それが離脱症状です。ここでは離脱症状について書きたいと思います。

うつ病再発防止のために、薬の離脱症状を知っておこう!

自律神経失調症やうつ病に効果のある薬として、セルシン・デパス・パキシル・ルボックス・ソラナックス・アモキサン・サインバルタ・リフレックス・ドクマチール等々、抗うつ剤・SSRI・SNRI・睡眠薬など色々ありますが、一部の薬には離脱症状というものがあります。

離脱症状は 簡単に説明すると、長い間服用していた薬をやめたときに起きる副作用のことです。普通、副作用という言葉は、薬を飲んだ時にその成分が体に影響し不快な症状が出ることを指します。

例えば、花粉症の薬は処方される際に、「こちら眠気を伴う事がありますので、車の運転などには注意してください」と言われたりしたことは無いでしょうか。胃が弱いとおなかを下したりする薬もあります。

また、抗うつ薬にセルシンやデパスという薬があります。一般的に、これらはベンゾジアゼピン系といわれる薬で、緊張や不安を抑えるときに使われます。そのため、病院で軽いうつ病や自律神経失調症の患者さんによく処方される薬です。このセルシンやデパスの副作用は、倦怠感・眠気・めまい・ふらつき・ふるえ・血圧低下などです。

このように、薬を服用するときに起きるのが、一般的に考える副作用ですが、離脱症状というのは、薬をやめるときに出る副作用です。


離脱症状は何故に起きるの?

なるべく分かりやすく説明しようと思います。

まず、抗うつ薬のように長期間、薬を飲んでいると当然薬の成分が定期的に体に入ってきます。そうすると、体は定期的にその成分が体に入ってくるものだと思い、その予定で体の中を調整するのです。そのような体になっている時にいきなり薬をやめると、体は入ってくるものだと思っている薬の成分が入って来ないため、体の中の色々なバランスが狂ってしまうのです。

私の場合は、パキシルとサインバルタでした。

パキシルは約5年間、サインバルタは約1年間服用していましたので、薬の成分で体の中を調整中に、いきなり薬をやめてしまうと…

大変な事になりました。特にパキシルは酷い目に遭いました。離脱作用で本当に苦しい思いとしました。

一般的な例でいうと、寒いからダウンを着ていてそのために少し熱くなり、汗ばんでいるような時(=体の中を調整)、いきなりダウンを脱げば体はあっという間に冷えて(=体のバランスが狂う)しまいます。ダウンを着る前より余計寒くなることもあると思います。これはダウンという環境が、いきなりなくなってしまったという変化に体がついていけない状態ということです。

抗不安薬や精神安定剤、睡眠薬など色々と薬はありますが、薬の離脱症状とは簡単に例えると上記のような原理になります。しかし、薬によっては上記のような軽い症状では無く、本当にもがき苦しむ事もあります。

特にSSRIといわれる選択的セロトニン再取り込み阻害薬(パキシルやルボックス)は、離脱症状が強いので調子がよくなってきても徐々に薬をやめていくことでよく知られている薬です。

 

第3章(1)薬の離脱症状とは?-抗うつ薬の断薬
第3章(2)離脱症状との戦い
第3章(3)抗うつ薬など薬の離脱症状の対策
第3章(4)自分に合う漢方の見つけ方
第3章(5)うつ病になってから読んだ本 – ツレがうつになりまして
第3章(6)メンタルクリニック及び抗うつ薬の変更

第3章(7)ジョギング・ランニングはうつに効果絶大!
第3章(8)自分の断薬体験をまとめてみました – 抗うつ薬の断薬編

第3章(9)うつ病から全般性不安障害?自律神経失調症?

 

 




第2章(18)うつの症状と対応する漢方薬

(18)うつの症状と対応する漢方薬

抗うつ薬が怖くなり、漢方であればと思って調べた結果です。自然のものだから、健康に悪いことは無いと思いますが、とにかく難しいという印象です。しかし、メリットとしては、自分に合った漢方を見つければ、離脱症状を経験しなくても良い事だと思います。また、年齢に関係無く、適用できるというのも良いところだと思っています。

自分は、最初に通っていたメンタルクリニックで処方されたのが、柴胡加龍骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)でした。現在は、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)を飲んでいます。

以下がそれぞれの症状に合った漢方薬の一覧です。

眩暈・立ちくらみ

不定愁訴・不安・抑うつ傾向: 女神散(にょしんさん)

低血圧:苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)、半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

動悸

不安・抑うつ傾向・不眠:柴胡加龍骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう), 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

めまい・低血圧傾向:苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

頭痛・頭重

冷え:呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

めまい・立ちくらみ・低血圧傾向:苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)、 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

全身倦怠感

不安・抑うつ傾向・不眠:柴胡加龍骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう),桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

冷え・動悸・不眠・抑うつ傾向:柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

不定愁訴

冷え・月経不順・不安・不眠:加味逍遙散(かみしょうようさん)
(婦人だけでなく男性にも効果あり)


漢方の名前はどうやって決まっているの?

漢方の名前は難しくて覚えることが出来ませんでした。しかし、ちょっとしたルールがあるので、シェアします。それでも覚える事は出来ませんが。

以下法則です。漢方薬の名前にはきちんと由来があります。

■含まれている生薬によるもの

葛根湯、半夏厚朴湯:メインとなる生薬(1つまたは2つ)をつけた名前。

葛根湯=葛根(カッコン)、麻黄(マオウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ)

大棗(タイソウ)、生姜(ショウキョウ)

麻杏甘石湯、苓甘姜味辛夏仁湯:含まれている全ての生薬の頭文字をとった名前。

苓甘姜味辛夏仁湯=半夏(ハンゲ)、杏仁(キョウニン)、五味子(ゴミシ)、細辛(サイシン)、茯苓(ブクリョウ)、乾姜(カンキョウ)、甘草(カンゾウ)

■入っている生薬の数によるもの

五苓散、八味丸、十全大補湯:含まれる生薬の数からつけられた名前。

■薬の効果を表すもの

大建中湯、補中益気湯:「中」とはお腹という意味で「お腹を建て直す薬」、「お腹を補う薬」という意味の名前になっています。

これらの法則以外にも、漢方処方の名前の由来にはいろいろなものがあります。「漢方薬は漢字ばかりでとても覚えられない!」と考えがちですが、由来が分かればすぐに覚えることができます。 

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

 

第2章(1)認知行動療法との出会いー認知行動療法とは

第2章(2)認知行動療法とはー10パターン①と②

第2章(3)認知行動療法とはー10パターン③と④

第2章(4)認知行動療法とはー10パターン⑤と⑥

第2章(5)認知行動療法とはー10パターン⑦と⑧

第2章(6)認知行動療法とはー10パターン⑨と⑩

第2章(7)認知行動療法のまとめ&利用方法

第2章(8)セロトニンとの出会い

第2章(9)セロトニン不足からの脱出

第2章(10)ジョギングでうつ病を克服した-リズム運動

第2章(11)うつ病に効く漢方ー羅布麻茶

第2章(12)セロトニンを食事で増やす

第2章(13)睡眠はうつ病を治すために大事

第2章(14)良い睡眠を取る方法-筋弛緩法

第2章(15)良い睡眠を取る方法-食べ物編

第2章(16)禁煙うつ①-うつ病と禁煙うつ

第2章(17)禁煙うつ②-禁煙すれば、うつ病は良くなる

第2章(18)うつの症状と対応する漢方薬