第3章(1)薬の離脱症状とは?-抗うつ薬の断薬

(1)薬の離脱症状とは?-抗うつ薬の断薬

うつ病と生きていくと心に決めてから認知行動療法やセロトニンを増やす取り組みをいろいろと試してきました。その結果、だんだん体と気持ちのバランスが良くなり、自分をコントロール出来るようになってきたのが分かりました。

そんな時、主治医からそろそろ抗うつ薬を止めてみる?という話がありました。以前パキシルが無くなり服用出来なかった時にかなり辛い思いをしたので、自信が無かったのですが、体調も良くなってきたのもあり、チャレンジすることにしました。

パキシルの時にかなり苦しかったので、何故そうなるのかは調べました。それが離脱症状です。ここでは離脱症状について書きたいと思います。

うつ病再発防止のために、薬の離脱症状を知っておこう!

自律神経失調症やうつ病に効果のある薬として、セルシン・デパス・パキシル・ルボックス・ソラナックス・アモキサン・サインバルタ・リフレックス・ドクマチール等々、抗うつ剤・SSRI・SNRI・睡眠薬など色々ありますが、一部の薬には離脱症状というものがあります。

離脱症状は 簡単に説明すると、長い間服用していた薬をやめたときに起きる副作用のことです。普通、副作用という言葉は、薬を飲んだ時にその成分が体に影響し不快な症状が出ることを指します。

例えば、花粉症の薬は処方される際に、「こちら眠気を伴う事がありますので、車の運転などには注意してください」と言われたりしたことは無いでしょうか。胃が弱いとおなかを下したりする薬もあります。

また、抗うつ薬にセルシンやデパスという薬があります。一般的に、これらはベンゾジアゼピン系といわれる薬で、緊張や不安を抑えるときに使われます。そのため、病院で軽いうつ病や自律神経失調症の患者さんによく処方される薬です。このセルシンやデパスの副作用は、倦怠感・眠気・めまい・ふらつき・ふるえ・血圧低下などです。

このように、薬を服用するときに起きるのが、一般的に考える副作用ですが、離脱症状というのは、薬をやめるときに出る副作用です。


離脱症状は何故に起きるの?

なるべく分かりやすく説明しようと思います。

まず、抗うつ薬のように長期間、薬を飲んでいると当然薬の成分が定期的に体に入ってきます。そうすると、体は定期的にその成分が体に入ってくるものだと思い、その予定で体の中を調整するのです。そのような体になっている時にいきなり薬をやめると、体は入ってくるものだと思っている薬の成分が入って来ないため、体の中の色々なバランスが狂ってしまうのです。

私の場合は、パキシルとサインバルタでした。

パキシルは約5年間、サインバルタは約1年間服用していましたので、薬の成分で体の中を調整中に、いきなり薬をやめてしまうと…

大変な事になりました。特にパキシルは酷い目に遭いました。離脱作用で本当に苦しい思いとしました。

一般的な例でいうと、寒いからダウンを着ていてそのために少し熱くなり、汗ばんでいるような時(=体の中を調整)、いきなりダウンを脱げば体はあっという間に冷えて(=体のバランスが狂う)しまいます。ダウンを着る前より余計寒くなることもあると思います。これはダウンという環境が、いきなりなくなってしまったという変化に体がついていけない状態ということです。

抗不安薬や精神安定剤、睡眠薬など色々と薬はありますが、薬の離脱症状とは簡単に例えると上記のような原理になります。しかし、薬によっては上記のような軽い症状では無く、本当にもがき苦しむ事もあります。

特にSSRIといわれる選択的セロトニン再取り込み阻害薬(パキシルやルボックス)は、離脱症状が強いので調子がよくなってきても徐々に薬をやめていくことでよく知られている薬です。

 

第3章(1)薬の離脱症状とは?-抗うつ薬の断薬
第3章(2)離脱症状との戦い
第3章(3)抗うつ薬など薬の離脱症状の対策
第3章(4)自分に合う漢方の見つけ方
第3章(5)うつ病になってから読んだ本 – ツレがうつになりまして
第3章(6)メンタルクリニック及び抗うつ薬の変更

第3章(7)ジョギング・ランニングはうつに効果絶大!
第3章(8)自分の断薬体験をまとめてみました – 抗うつ薬の断薬編

第3章(9)うつ病から全般性不安障害?自律神経失調症?

 

 




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