第1章うつ病との戦い-(14)うつ病を家族へ告知

(14)うつ病は家族と一緒に対応するのが理想

私は妻以外の家族や親戚へうつ病になったことをつい最近まで告知していなかった。子ども達にも話していなかった。休職している間などは、自分の父親は家で毎日何をしているのだろうと思っていたに違いない。言わなかったのは、「病気と向き合わない」理由と同じでプライドが邪魔をしたのだと思う。それと、母親が肺がんになっていたため、心配させるのが嫌だったというのもある。とにかく、経済的に苦しくなって初めて自分の親父に打ち明けて、お金を借りるまで、隠していた。それまでは、何とかやりくりをしていた。最初の頃は貯金も、株もそれなりあったので、余裕だと思っていたが、休職や転職等を含めて6年間も病気と闘っているとお金が掛かるし、子ども達も成長すると共にお金が掛かるようになってくる。

自分の子どもがエリートでいることが母親にとって幸せだと思っていたが、母親を亡くして、自分が親になって初めてそうではない事に気付いた。どちらかというと自分と同じ道を辿って欲しくない。元気でいてくれるだけで十分である。それは病気になって、生活がどん底になって気付いた。

病気については義理の母には気付かれていた。義理の母は妻の用事があるときにたまに子どもの面倒を見てくれるのだが、抗うつ薬等の薬が大量にあるのに気付き、妻に聞いたらしい。妻は隠しても仕方ないと思い、正直に話したと言った。義理の母とはイライラしてケンカしたこともあり、会わない期間が続いた。でも母も精神的に参ってしまった時期があり、自分の事を一番理解してくれていたと今では思う。常に無理をしないようにと言ってくれるし、体のことに気を使ってくれる。健康に良いものをそれ程裕福ではないのに送ってくれたり、妻を通していろいろ本やアドバイスをくれたりした。

病気と向き合うと決めてから、親父に話をした。子ども達にも話をしたが、どこまで理解してくれているのか分からない。打ち明けて良かったことは、一人では生きていけないし、生きていないということが分かったことである。親父は何も言わずにお金を貸してくれた。弟と妹も何かあったら遠慮せずに連絡してくれと言ってきてくれた。それだけで嬉しかった。

自分の経験上、うつ病になったことは親・兄弟・子供に隠す必要は無いと思う。一生懸命に頑張って生きてきた証拠であると最近は思うようになった。好きでうつ病になる人はいないので、本当に頑張って生きているからなるのだと思った方が良い。何故なら、他の病気が原因でない限り、あまり考えないで生きている人はうつ病にならないからである。責任感が強かったり、完璧主義だったりという性格的な部分や思考方法、認知の歪みによるところが大きいので、一生懸命に生きている証拠である。

今心掛けていることは、皆に優しくするということである。あとは、子ども達に感謝の気持ちをいつも持つことや、物事の考え方、人との付き合い方等を人生の先輩としてアドバイスをしている。強制はしない。何故なら自分も子どもの頃は理解出来ないことが多かったからである。これからも、少しでも今後生きていく上で役に立ちそうなことを伝えていきたい。



Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *