第1章うつ病との戦い-(18)戦う・逃げるでは治らない!

(18)うつ病は、戦う・逃げるでは治らない!

このブログで題名として、「うつ病との戦い」を使用したのは、1年以上前になるが、今では、「戦い」という言葉がいけないという事が分かる。自分は、うつ病と今まで戦ったり、時には逃げたりすることで、その場その場を凌いできた。しかし、全く事態が良くなることは無かった。むしろ、悪化していったというのが現状である。戦おうとするとより強く跳ね返ってくるし、逃げると自分や他人に嘘をつくことになるので、しばらくは良いが再び戻ってくる。

最も良くなかったのは、元の自分に戻ろうとしたことである。元の自分に戻るというのはどういう状態かと言うと、自信に溢れた、無限の元気とスタミナのある、エリートの自分である。正直病気になる前の自分は世界で一番仕事や何でも出来ると思っていたし、かなり順調に人生を歩んでいたので、そこに戻ろうとしていた。しかし、実はその状態が病気になった原因であり、そこに戻ろうとすることは、自分にとって良いことでは無いということになかなか気づかなかった。治らない人は、たぶん私と同じで、元に戻ろうとするからではないであろうか。

うつ病は、心と体が悲鳴を上げて、耐えられなくなった状態であると理解すると、無理に戦ってその状態に戻ろうとするのは、再び心と体が悲鳴を上げる状態戻ることであり、再発するのは当たり前である。しかし、人間は一度手に入れることが出来たものは再び手に入れたくなってしまう。自分は地位が高いことや給与が高いことが幸せだと思っていた。それを取り戻そうとしていたのである。その「幸せ」だと勘違いしていた・思っていたことをうつ病で休んで抗うつ薬を飲んで少し具合が良くなると再び追い求めた。

しかし、最近になって何が「幸せか」を考えるとそんな地位とか給与とかは、本当は自分を幸せにしてくれるものでは無いと分かるようになった。偉くなったら楽しいのか思ったら、実は楽しくなかった。給与が多くなったら幸せになるかと思ったら、そうでもなかった。すべては自分の欲を満たすものであり、その欲が満たされると次の欲が出てくる。欲は果てしない。物欲、支配欲、人に認めてもらいたいという欲、優越感を感じていたという欲、性欲等々が自分を支配していたのである。

自分が若かったり、精神的に元気だったりしたときは、少し無理をしても平気だった。また、いつまでもこの状態が続くと思っていた。しかしある時から、疲れるようになってきた。昔のように頑張ることが辛くなってきたのである。しかし、一度成功してしまうと、失うのが怖くなってしまう。常に頑張っていないとその状態を維持出来ないので、無理をしてしまう。最近になって自分が異常に心配性であることが分かった。失うことを恐れるあまり不安で常に気持ちが落ち着かないのである。その状態が続いた結果自分はうつ病になったことが、カウンセリングを受けてやっと気づいたのである。それも発病から6年経過して、3日目の休職に入ってからである。たいぶ遠回りしたが、自分には必要な時間だったと思う。

無理が利かないのは、ストレス耐性が落ちているのと、年を取って体が衰えてきたからである。最近は規則正しい生活やジョギングをしているので、ちょっと体力は回復したが、確実に体力は衰えている。頭の回転も昔のように速くなくなったと感じる。だから、元に戻ろうとするのは無理なのである。更年期障害は心と体のバランスが悪くなるために起きると知ったのも最近である。ただ単に、年を取ったので、いろいろと無理が利かなくなった自分を認めたくなかったために、バランスを崩しているのであった。

逃げることも何度かした。典型的なのは転職である。この会社では認めてもらえない。上司が悪い、会社が悪いと自分に言い訳をして、転職を繰り返したが、逃げても自分が変わっていないので、また同じことの繰り返しになる。そして、最終的に行き場がなくなるのである。常に自分を追い込んでいたり、不安に思ったりしている自分がいるので、どこへ行っても成功するのは難しい。自分を失っていた。

つまり、戦っても、逃げてもいけないのである。では、どうすれば良いのか。それは、次の章、「向き合う・受け入れる」で書きたいと思う。

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